世には有りもせぬ失恋を製造して、自から強いて煩悶して、愉快を貪ぼるものがある。
夏目漱石『草枕』新潮文庫 36頁
男とは、このようなものなのかもしれませんね。
恋を妄想し、その恋が失われたと煩悶するとは、おめでたい限りですが、漱石が言うように、このような者が芸術家であるならば、男はすべて芸術家かもしれませんね。
その割には、愉快を貪る側面があるわけで、妄想している割には、冷静なのですね。
妄想と冷静さの間で揺れ動くということでしょう。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |