個人レベルで明確なことは、数学、とくにアルゴリズムをスキルとして持つこと。そしてコンピューターや通信の仕組みを理解して、さらに何らかのプログラミング言語を習得し、自分でコンピューター・プログラムを書けることの重要性です。
小林由美. 超一極集中社会アメリカの暴走 (Kindle の位置No.2418-2420). 新潮社. Kindle 版.
これから身に付けるべきスキルは何かといろいろ考えますが、数学とプログラミング言語を習得するのがよいようです。
しかし、今から数学を習得といいましても、困難でしょうね。
ただ、アルゴリズムのスキルという点に特化すると、それなりに習得できるのかもしれません。そうはいっても、数学、アルゴリズムですから、大変なことは確かでしょう。
思い返せば、中学、高校と数学の授業がたくさんありましたが、一生懸命勉強しておけばよかったと反省しますね。数学を毛嫌いするのではなく、とにかく、身に付けるために勉強しておけばよかったのですね。
また、大学にしても、文系の学部に行くのではなく、理系の学部の方がよかったような気がします。文系の学問は、所詮、本を読んで身に付くものですから、わざわざ大学で勉強するという必要はないでしょう。
しかし、理系の学問になると独学は困難であり、専門家のサポートが必要です。特に数学など、よく分かっている人に教えを請わない限り、身に付かないでしょう。
わざわざ大学に行くならば、数学を学ぶのがよいかもしれませんね。
そして、プログラミング言語ですが、いろいろなプログラミング言語があるようで、Ruby、Python などは、習得しやすいということですので、初心者にはいいようです。JavaScript という言語も重要なようですね。
ただ、プログラミング言語に全く接してこなかった身としては、正直なところ、よく分からないといったところですね。
現在は、インターネットで学ぶ機会が多く提供されており、ドットインストールというサイトもあり、環境としては恵まれていますね。一昔前、二昔前では考えられなかったことです。
働く環境はコンピューターの世界で、数式やプログラミング言語こそが世界共通言語です。そのような環境で快適に働けるためには、新しい環境に見合ったスキルが必要です。数式やコンピューター・プログラムで自分の考えを表現できれば、それは人間が話す言葉での障壁を乗り越える助けにもなります。
同書 (Kindle の位置No.2424-2427)
英語が世界共通語として使用されている現状がありますが、日本人からすると極めて不利な状況ですね。やはり、アメリカ人、イギリス人といった英語ネイティブが有利です。この格差を埋めることは不可能ですね。
しかし、数式やコンピューター・プログラムであれば、ネイティブというものを観念する必要がありませんので、ある意味、スタートラインは同じと見てよいでしょう。
数式もプログラミング言語もロジックを表現する手段ですから、そこには数学やコンピューターの世界のロジックやカルチャーがあります。複雑な問題に直面したら、要素を分解して、問題を解決する方向に再構築することが必要です。それはコンピューター・システムの構築そのものですから、コンピューター・サイエンスでの考え方は日常生活にも仕事にも役立つスキルです。
同書 (Kindle の位置No.2437-2440)
よく論理的思考力が重要ということを耳にしますが、端的に論理といえば、数学でしょうね。また、コンピューターを動かすためのプログラミング言語も、まさに、論理であるわけで、論理的思考力を身に付けたければ、数学とプログラミング言語を習得するのが手っ取り早いといえましょう。
完璧に数学とプログラミング言語を習得することはできませんが、さわり程度は身に付けておくのがよいでしょうね。それなりにというレベルに留まるでしょうが、全く知らないという状態は避けたいところですので、何となくこんな感じかなという感覚が得られる程度にはなっておきたいですね。
日常生活にも仕事にも役立つならば、やる気も出るというものです。