修多羅と云うも文字なり文字は是れ三世諸仏の気命なりと天台釈し給へり
諸宗問答抄 381頁
修多羅は、梵語のスートラ(sūtra)から来ていますので、経文、経典のことですね。
スートラ(sūtra)ですから、素多覧(そたらん)ともいいます。
経文、経典は、文字で構成されていますので、修多羅は文字というわけです。
この文字は、三世諸仏の気命(いのち)であると天台は釈しているという。
天台の解釈では、経文、経典の文字は、単なる文字ではないのですね。
日蓮は、天台の解釈を継承していますので、日蓮仏法において、文字は重要です。
ここから、御書、法華経の文字を我が気命(いのち)とする信仰が出てきます。
御書、法華経を軽視する人がいますが、これらの人は、日蓮的、天台的ではないですね。
三世諸仏の気命(いのち)なのですから、軽々しく扱えるものではないですね。真剣に立ち向かうべき対象といえましょう。
まずは、毎日、御書、法華経に触れていきながら、自らを磨くのがよいでしょうね。