すべての人間はよこしまなものであり、勝手きままに振舞えるときはいつなんどきでも、すぐさま本来の邪悪な性格を発揮するものだと考えておく必要がある。
『マキァヴェッリ全集』第2巻 永井三明訳 筑摩書房 20頁
マキァヴェッリの指摘の通り、勝手気ままに振る舞えるときになると、横柄になる人がいます。
元々、そのような程度の低い人なのですが、いやらしさが滲み出ており、不愉快ですね。
相手にしたくないのですが、仕事の都合で、ある程度は相手にしなければならないのですね。
困ったものですが、やむを得ません。
ただ、マキァヴェッリの洞察を知った上であれば、人間など、所詮、一皮むけば獣であり、相手に道徳、礼儀、信頼、倫理などを求めても意味がないことが分かります。
我々としては、安易なものの考え方でお茶を濁すのではなく、マキァヴェッリのような鋭い分析を基に行動していくことです。
冷徹なものの見方も必要です。
相手に期待するのではなく、自分自身の智慧に期待すべきですね。
智慧を得るためには、マキァヴェッリのような古典を読む必要があります。
その上で、獲得した智慧を基に、常に最高の行動がとれるよう、日々精進することですね。