若し法を聞くこと有らば 一りとして成仏せざること無けん
諸仏の本誓願は 我が行ずる所の仏道を
普く衆生をして 亦た同じく此の道を得しめんと欲す
妙法蓮華経 方便品第二 138頁
方便品は、衆生が成仏できることを強調しています。
全員成仏すると言っているのですね。もちろん「若し法を聞くこと有らば」という条件は付いています。
諸仏の願いは、諸仏が行く仏道を衆生にも得させようとする点にあります。
差別が全くありません。同じなのですから。
我一人が優れているという格好をする人は、仏道を行く人ではないですね。
餓鬼道あたりを歩いているのでしょうか。
我々としては、仏道を歩めばよく、方便品の法門を自分のものにしていきたいですね。
やはり、法華経迹門の中で一番の品とされている方便品は、内容が濃いですね。
勤行で読誦するところは、最初の箇所だけですが、その後の方便品にも豊潤な法門があります。
『妙法蓮華経並開結』で方便品の全容を確認しておくことは、信仰をする上で、極めて重要と言わなければなりません。
一節だけでよい、少しだけでよい、などと言う怠け心をくすぐる邪心のある人のことは相手にせず、まともに信仰していけばよいですね。
仏道を行く信仰ということです。