若しは法を聞いて布施し 或は持戒忍辱
精進禅智等 種種に福徳を修せば
是の如き諸人等は 皆な已に仏道を成じたり
妙法蓮華経 方便品第二 133−134頁
方便品にも六波羅蜜が説かれていますね。
「布施」「持戒」「忍辱」「精進」「禅定」「智慧」の六つですね。
「布施」は、施すことですが、見方を変えると、不必要なものは所持せず、人々と財を共有することともいえます。
「持戒」は、戒律を持つことですが、悪いことをしない、悪い習慣をしないということといえましょう。
「忍辱」は、とにかく耐えることですね。人生、苦しいことが多く、耐えなければならないことだらけです。弱音を吐かないことですね。
「精進」は、努力ですね。何事も簡単にはいきません。然るべき努力の継続が求められます。鍛錬といってもいいでしょうね。
「禅定」は、熟慮ともいえます。心静かに正しく物事を見るということですね。雑多なところからは雑多なものしか生みません。心を静かに清らかな状態にしてこそ、正しい判断ができるというものです。
「智慧」ですが、仏教の根本ともいえますね。生きていく上で必要なものです。一番重要なものともいえましょう。
この六波羅蜜という福徳を修めると仏道を成就することができるという。
六波羅蜜と仏とがつながっていますね。
我々としては、六波羅蜜を修し、仏の境涯を獲得していきたいものです。