舎利弗よ当に知るべし 我れは本と誓願を立てて
一切の衆をして 我が如く等しくして異なること無からしめんと欲しき
我が昔の願いし所の如きは 今者已に満足しぬ
一切衆生を化して 皆な仏道に入らしむ
妙法蓮華経 方便品第二 130−131頁
仏の目的は、人々を仏にすることです。
仏自身、人々を自分と同じ境涯にするといいます。境涯に違いはないようにする誓願をしているのですね。
その願いも達成されたと言っており、一切衆生を仏道に入れたという。
つまり、人間は、本来、仏道に入り、仏の境涯を得ることができることをあらわしているのですね。
仏の境涯になれるか、なれないかではなく、もうなっているという視点で説いています。
方便品を読む限り、衆生が仏になることは既定路線ですね。
それを信仰することができるか否かということでしょう。
仏教は、このように「如我等無異」です。この観点から、間違ったことを言う教団を見抜くことができます。
教団のトップだけを祭り上げて、教団トップは他の人とは違うと強調する教団があります。このような教団は、仏教的観点からすると、間違った教団です。近づかない方がよいでしょう。
「如我等無異」というキーワードから、偽物を見抜くことができます。
あくまで仏の目的は、衆生の成仏ですからね。