彼等が大悪法を尊まるる故に理不尽の政道出来す
下山御消息 351頁
人々のものの考え方が悪くなると、政治も悪くなります。
特に宗教的な事柄に関し、間違った考え、悪い考えが広まると、その世の中は乱れます。当然、政治も悪くなり、経済も社会も、また文化も悪くなります。
所詮は、ひとりひとりの心のあり様ということでしょう。
また、人間は成熟していくにしたがって正しくなっていくものです。
よって、子供の頃は、未完成も未完成であり、小さな獣といってもよい存在です。
小学校、中学校の頃を思い出しますと、当然のことながら、小学生、中学生は、子供じみた考え方で生きています。
それはそれで結構なのですが、小学校高学年から中学にかけて、私は、子供じみた考え方に馴染めず、イライラしていたものです。
また、小学生、中学生相手の教員も子供の相手をしている内に子供じみた考え方、つまり、大人の社会では通用しない考え方をしていくのですね。
私は、この教員の非常識な感覚にも馴染めなかったですね。
やはり、学校という制度は、特殊な制度でしょう。一括教育には便利ですが、今後は、根本的な改善が要求されるでしょう。
その集団の構成員の境涯が悪ければ、その集団は悪くなるということですね。
まずは、ひとりひとりということでしょうか。
そうはいっても、学校という制度がすぐに根本的に改善されるとは思えず、我々としては、学校と関わらなくてもよいところで豊かに生きていけばよいということですね。
いちいち相手にしているだけ疲れるというものです。
実際、小学生、中学生は疲れているようです。かわいそうとは思いますが、「彼等が大悪法を尊まるる故に」という状態では、如何ともしがたいですね。
当面、卒業まで我慢していただき、その後は、晴れやかに生きていっていただきたいものです。