諸仏世尊は、衆生をして仏知見を開かしめ、清浄なることを得しめんと欲するが故に、世に出現したまう。衆生に仏知見を示さんと欲するが故に、世に出現したまう。衆生をして仏知見を悟らしめんと欲するが故に、世に出現したまう。衆生をして仏知見の道に入らしめんと欲するが故に、世に出現したまう。
妙法蓮華経 方便品第二 121頁
諸仏世尊が世に出現した目的は、衆生の成仏です。
これを外して仏法はありません。
この開示悟入の「一大事因縁」を説いたからこそ、方便品は重要な品と位置付けられているのですね。
教団を見る時に、その教団の目的を見るのがよいですね。
衆生の成仏が目的であるならば、その教団は本物です。
そうでなければ偽物です。
簡単そうに思えますが、偽善教団は、ごまかしてきますので、注意が必要です。
偽善教団でも、衆生の成仏が目的ですよとは言います。言うのは簡単ですから言わしておけばよいのですが、我々としては、その教団の行っていることを見ればよいのですね。
大体、偽善教団は、衆生の成仏ではなく、お金が目的です。それ以外の目的は皆無といってよいでしょう。
つまり、お金の流れを見ればよいのですね。
教団運営には、多少の資金が要りますから、その分は控除して、それ以外の余分な金員を集め始めた場合、その教団から距離を置くことですね。お金の援助をしないという形で距離を置くのですね。
そうしますと被害がなくなります。
我々は、ただただ、方便品通り、成仏していけばよいのです。
まずは、我々の中から仏知見を開くことです。開いたのち、その仏知見が示されますので、我々はその仏知見を確認します。その確認した仏知見には力があることを悟り、仏知見の道に入っていくのですね。
開き、示され、悟って、その後、仏知見の道に入る。道に入った後は、道ですから前に進めばよいですね。自らの仏道を進んでいくのですね。
途上、偽善教団があらわれたら、避けて通ればよいでしょう。
我が道を行くのであって、偽善教団の道を行く必要はありません。
方便品を読みますと、どのように行動すればよいか分かります。今後も法華経研鑽に励むことですね。