なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし、「諸余怨敵・皆悉摧滅」の金言むなしかるべからず
四条金吾殿御返事 1192−1193頁
一信仰者として、頼りになるのは法華経でしょう。
財力、地位、権力等々があれば、それはそれで結構ですが、そもそも、そのようなものに縁がないわけですから、自らの信仰の依って立つものを土台にするほかありません。
日蓮も同じであったと思われます。これといった財があるわけでもなく、地位などはもちろんなく、権力側から睨まれる存在であったことから、日蓮の兵法としては、法華経しかなかったのですね。
四条金吾に対して、なによりも法華経の兵法で生きていくよう指摘されています。
我々も同じですね。法華経でもって自分の人生を切り開くことですね。
その中で、我々の人生行路に立ちはだかる物怪が出てきた場合、「諸余怨敵・皆悉摧滅」(妙法蓮華経 薬王菩薩本事品第二十三)の言葉を現実にすべきですね。
この金言は嘘ではないと日蓮が強調しているわけですから、我々としても、この金言「諸余怨敵・皆悉摧滅」通りに物怪を粉砕するほどの信仰心を身に付けるべきですね。
実際、法華経を読んでいきますと、生きていく上で参考になることばかりです。
まさに兵法として申し分のない書ですね。
あとは、我々が読めばよいわけで、何度も何度も読んでいきたいものです。