月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし
聖人御難事 1190頁
生活をしていく中で、徐々に慣れてくるものです。
仕事においてもそうですね。慣れてきます。
そうするとどうなるか。
しょうもないミスをしたりします。
それが重なると大きなミスになります。
油断をするとろくなことがないのですね。
日蓮は、この油断からくる心には、魔が寄ってくると言います。
よって、日々、強くあるよう精進せよと言うのですね。
やはり、強くなければ、魔にもやられるでしょうし、そもそも、何事においても、負けてしまうでしょう。
信仰心によって、自身の弱い心を強靱にすることですね。
信仰の意味は、その点にあるといってよいでしょう。
信仰しているから大丈夫だ、特定の教団に所属しているから大丈夫だという安易な考えはすべて間違いです。
弱い信仰のままでは、すぐ魔にやられるでしょう。
また、特定の教団に所属しようと、教団には魔を防ぐほどの力はありません。役に立たないのですね。
もちろん、教団は、「この組織は、安全地帯だ」などと子供じみたことを言いますが、相手にしないことですね。
相手にする必要すらないともいえるでしょう。また、相手にしてはいけないともいえるでしょうね。
あくまでも自身の信仰心通りの結果が出てきます。自分自身を強くする信仰でなければなりません。