本書の読者、そして英語を生業としない日本人にお勧めしたいのは、もう一方の道である。すなわち、基礎的な英語だけは身につけておいて、あとは自分の得意分野に専心するという生き方である。
斎藤兆史『日本人に一番合った英語学習法』祥伝社 177頁
私は、英語を生業としていませんので、上記のような道になりますね。
まずは、基礎的な英語を身に付けることですね。
では、基礎的な英語とは何か。
英文法でいえば、高等学校までの英文法は基礎的といえるでしょう。英語を読むため、聞くためには、中学英語程度の英文法では不足ですね。やはり、高等学校までの英文法が必要です。
ただし、英会話については、中学英語程度で十分と思われます。そもそも、英会話をする機会もほとんどありませんので、難しいこととまで準備する必要もなく、また、その時間も捻出できませんね。
基礎的な英語というところまでは身に付けて、それでよいとする潔さが必要ですね。
英語をマスターするといっても、ネイティブレベルになれるわけでもなく、そのレベルを目指す必要性すらないわけですから、一定の基準を設定し、その地点に到達することによって、よしとすべきでしょう。
変にネイティブを目指すというのも不自然ですしね。
英語以外では、自分自身がしなければならないことをすればよいでしょう。時間は有限ですからね。
日本人に一番合った英語学習法は、何と言っても素読、暗唱、文法学習、そして多読。これが日本人が高度な英語力を身につけようとする場合、欠かすことのできない基礎訓練となる。
同書 156頁
極めてオーソドックスな学習法です。あまり、英語を話すことに注目しておらず、英語を読みたい、聞きたいと考えておりますので、この学習法がよいでしょうね。
英語を発信するというよりは、英語の情報を取得する方に重点をおいていますので、多読という点は、しっかりと行っていきたいですね。あまり、学習、学習とならず、情報収集と考えておく方がよいでしょうね。
外国語「を」勉強するのではなく、外国語「で」情報を入手するレベルまで、なるべく早く到達するように努力することが大事です。
白井恭弘『外国語学習の科学』岩波新書 166頁
基礎的な英語とは、上記のようなレベルと考えられるでしょう。
お勉強というレベルを超えて、一応、情報収集のレベルに至るということです。