又た菩薩の 諸の戯笑
及び癡なる眷属を離れ 智者に親近し
一心に乱を除き 念を山林に摂め
億千万歳 以て仏道を求むるを見る
妙法蓮華経 序品第一 85−86頁
菩薩の特質のひとつが妙法蓮華経序品第一に示されています。
菩薩は、くだらない戯れを寄せ付けません。そして、くだらない笑いには目もくれません。
愚か者との縁は切り、智者と親しむよう心掛けます。
乱れた心を安定させ、禅定の状態を保ち、仏道を求めます。
この菩薩と比べ、我々はどうか。
くだらないことに多くの時間を取られ、愚か者に振り回されている感じがしますね。
智者に近づく努力、言い換えれば、良書を読む努力を怠っている懸念がありますね。
反省することしきりです。
序品で示された菩薩のように、メリハリが必要ですね。
切るべきは切るという冷徹な姿勢がありませんと、ダラダラした人生になります。
そして「一心に」ですから、仏道を求めるため、集中することが肝要です。
よく世間で言われる、選択と集中ということを法華経も指摘しているのですね。
古来、人間の行わなければならないことは、さほど変わっておらず、実践する人間が、いつの世にもほとんどいないということでしょう。
我々としては、法華経を通し、仏道を求める実践を行っていきたいものです。