日蓮は真言・禅宗・浄土等の元祖を三虫となづく
撰時抄 286頁
日蓮は、法華経を第一の経典と定め、南無妙法蓮華経の題目を唱える宗教を創出しました。
その点からすると、真言宗、禅宗、浄土宗は、法華経を第一としない宗派であり、問題があると厳しく指摘するのですね。
一代聖教及び天台、妙楽等々の解釈を通しながら、理詰めで、当初は、禅宗と浄土宗とを批判します。
その後、真言宗をも厳しく批判するに至ります。
日蓮は、この三宗に対して、「三虫」との評価を下します。虫けら扱いなのですね。
口が悪いですね。
まあ、佐渡流罪等々に遭った身からすると、「三虫」以下と言いたいぐらいだったのかもしれません。
いずれにしても、言いたい放題です。
道理で、日蓮には敵が多いわけです。
逆に言うと、はっきり立場を明確にしていますので、法華経信仰をする身からすると、真言宗、禅宗、浄土宗になびく気持ちは一切持ち得ないですね。
法華経一本で行こうとの気持ちが定まるというものです。
この言葉から分かるように日蓮は強烈な人ですね。