アフィリエイト広告を利用しています

2015年09月19日

陀羅尼、呪文の本来の意味

自他ともの幸福を説く仏教においては、他者に不幸をもたらすことを願う「のろい」は容認されない。天台が『法華文句』で陀羅尼について「よく善を持し、よく悪を遮す」(国訳一切経四八一頁)と述べているように、仏菩薩の名を称える称名も陀羅尼も、善悪を区別しない盲目的な行為ではなく、悪を克服して善をもたらすための祈りであり「明呪」というべきである。
須田晴夫『新法華経論』ラピュータ 384頁

陀羅尼は、もともと、経典を記憶する力、善法を保持する力を意味していることから、「のろい」とは相容れないものですね。

あくまでも善を称揚するものなのですね。

陀羅尼は、呪文の意としても用いられるようになりますが、呪文も、本来は、教法や教理を記憶し保持するために用いたものであって、「のろい」とは関係しませんね。

陀羅尼、呪文は、もともと、善なるものを希求するためのものであり、悪とは正反対のものなのですね。

それにもかかわらず、呪という言葉に「のろい」という意味があるがために、呪文や陀羅尼にマイナスイメージが付きまといます。

もともとの意味を調べますと、全く違うわけで、言葉は正しく認識しておきたいものです。

その上で、言葉に対する信仰、文字信仰が成り立つと思いますね。

仏教といっても経典によって成り立っており、陀羅尼、呪文がたくさんあります。すべて言葉であり、文字なのですね。

よって、仏教信仰者は、言葉を信仰しているといえ、また、文字を信仰しているといえます。

その言葉、文字も「よく善を持し、よく悪を遮す」ものを信仰しているのであって、決して、「のろい」の言葉、文字を信仰しているのではありません。

時折、「のろい」を御祈念項目にしている人を見かけますが、少なくとも、それらの人々は仏教信仰者ではないですね。何教信仰者なのでしょうか。

いずれにしても、陀羅尼、呪文を唱えるならば、最高のものを唱えるべきですね。

新 法華経論 現代語訳と各品解説

新品価格
¥3,780から
(2015/9/19 15:27時点)


posted by lawful at 15:25| 仏教

観心本尊抄―訳注

新品価格
¥1,980から
(2023/1/1 22:16時点)

日蓮 「闘う仏教者」の実像 (中公新書)

新品価格
¥906から
(2024/1/6 19:41時点)

岩波 仏教辞典 第三版

新品価格
¥9,900から
(2024/1/6 19:42時点)

図説 ここが知りたかった!日蓮と法華経

新品価格
¥1,925から
(2024/2/10 15:31時点)

カテゴリアーカイブ
<< 2024年11月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

観心本尊抄―訳注

新品価格
¥1,980から
(2023/1/1 22:22時点)

日蓮 「闘う仏教者」の実像 (中公新書)

新品価格
¥906から
(2024/1/6 19:41時点)

岩波 仏教辞典 第三版

新品価格
¥9,900から
(2024/1/6 19:42時点)

図説 ここが知りたかった!日蓮と法華経

新品価格
¥1,925から
(2024/2/10 15:31時点)

にほんブログ村 哲学・思想ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村