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2015年09月08日

仏は瞋らないこと

日々の生活において、職場において、瞋りが湧いてくることが多いものですが、いつまでもカッカしていては精神衛生上も悪いですし、体にもよくありません。

大体、瞋りを惹起させる人間は、貪、瞋、痴という特質があります。

十界論でいえば、地獄界、餓鬼界、畜生界の境涯です。

まともにこのような三悪道を相手にしていますと、疲れるだけで何も得るところはありません。

仏法の信仰をしているわけですから、仏界の境涯、仏の境涯を目指すべきであり、そこに解決の道筋があります。

無量義経徳行品第一の文が参考になりますので、確認してみましょう。

若し人は刀杖もて来って害を加え
悪口罵辱すれども終に瞋りたまわず
『妙法蓮華経並開結』創価学会 19頁

仏のことを説明している箇所ですが、仏は、刀や杖で攻撃されても瞋らないという。

また、悪口や罵倒や辱めを受けても瞋らないという。

強烈な境涯ですね。通常ではありえない境涯です。

しかし、仏には、それが可能というわけですね。

そもそも、仏、仏界という境涯からすれば、地獄、餓鬼、畜生などの境涯は話にならず、相手にするほどのこともないのですね。

次元が違うと言えば分かりやすくなるでしょうか。

根本的に生き方が違う故、かみ合わないということかもしれませんね。

我々としては、とにかく、仏界を目指し、地獄、餓鬼、畜生の境涯の人間に振り回されることなく、また、瞋ることなく生きていくべきですね。

端的に言えば、相手にしないことですね。これでほぼ100パーセント問題が解決します。

三悪道を相手にするほど暇ではなく、人生の時間は有限ですので、無駄なことにさく時間などないのです。

仏は、このようなことを知悉しているのでしょうね。よって、瞋らない。

あくまでも仏法ですから、仏、仏界を基軸に信仰し、我々としては、瞋る必要のないことには瞋らないということを徹底することですね。

そもそも、瞋るとは地獄界の境涯ですから、仏界と正反対の境涯です。仏が瞋ってどうするということですね。気を付けていきましょう。
posted by lawful at 22:40| 法華経並開結

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