確かに、節約すれば、お金が貯まるのですが、もっと言うと、そもそもお金を使わなければ、格段にお金が貯まります。お金持ちになってしまうのですね。
千円か二千円持っていたら、ぼくは大金持ちでいるつもりなのです。だって使わないもの、金なんか。だから金持ちです。ほんとうです。あなた方も早くそういうふうになりなさい。
『戸田城聖全集』第二巻(質問会編) 聖教新聞社 233頁
例えば、1万円のものを8000円のもので代用するというのは節約でしょう。
しかし、そもそも1万円のものや8000円のものを買わなければ、1万円なり、8000円が手元に残ります。
それが積み重なると、多額のお金が残ります。
節約という次元でなく、そもそもお金を使わないという次元に至ることが重要でしょうね。
安いからといって無駄なものを買う人がいますが、安いといってもタダではなく、いくらかのお金を支払っているのですから、その時点でマイナスが生じています。
仮にタダのものであっても、必要がないものを家に置いている段階でスペースを無駄に使っていることになり、マイナスが生じています。
とにかく、お金を貯め、お金持ちになるためには、マイナスの要素を取り除くことが必要です。
物品購入だけでなく、思想にしても、宗教にしても、マイナスになるものは排除しておかなければなりません。
プラスになる考え方は、どんどん取り入れていくことですね。先程紹介した戸田城聖さんの発言など、ハッとさせられますね。全く違う視点からものを考えている発言は参考になるものです。
「だって使わないもの、金なんか」と言える境涯になることですね。