人の日常が変わらないのは、最初の一番小さな行動「スモールアクション」ができていないからなのです。そのスモールアクションさえもできていないのに、いきなり大きな行動「ビッグアクション」を求めてしまうため、すぐに挫折してしまうのです。
小山竜央『5分の使い方で人生は変わる』KADOKAWA 24頁
生活、人生が変わるには、小さなことの積み重ねが必要でしょうね。
それにもかかわらず、大きく変えようとして、上手く行かず、結局、何も変わらない。もっと言うと、以前より悪化しているという人が多いかもしれません。
「スモールアクション」という視点は重要ですね。
私の場合、御書を読んでいるわけですが、「スモールアクション」で読んでいますね。勤行の際、2頁を読む程度です。それ以上読むこともありますが、何十ページも読むことはありません。
御書は、1600頁の書ですから、2頁ずつであれば、約2年で読み終わります。
実際、読み終えた時は、1年半かかったように記憶しています。
読むぞ、読むぞと意気込んでいる時は、1頁も読んでいないのですね。
しかし、毎日、2頁程度であれば、10分もあれば読めますので、難しいことではありません。
「スモールアクション」を続けると、物事の完遂が可能です。
成果を出す人の仕事の本質というのは、もっと頑張ろうなどと思わないで、頑張らなくていい方法を考えることにあるように思います。
同書 177頁
無駄な動きをして、忙しそうにしている割には、儲けが少ない社長さんがいるものです。何らの成果も出していないのでしょうね。
忙しいふりをするのが目的なのか、成果を出すこと、つまり、利益を上げることが目的なのか、よく分かっていないのでしょう。
利益を上げることを考えるならば、効率を良くしようという考えに至るのですが、そうならないところを見ると、何も分かっていないということですね。
目的は、成果ですから、成果が上がればよいわけです。より一層、成果を上げようとするならば、時間、エネルギーは有限ですから、頑張らなくてもよい方向に舵を切らざるを得ませんね。
頑張ってどうにかなることには限度があります。限度を超えるためには、頑張るという発想を捨てなければなりません。
しかし、頑張っていると、それなりに充実感があるものですから、その快感に囚われてしまうのでしょう。
目的を明確にしておきませんと、充実感とやらで、道を誤りますので注意しておきましょう。