才芸を誦し浮言を吐くには依る可からず正しき経文・金言を尋ぬ可きなり
真言見聞 150頁
才能を誇ってみたり、芸があると誇ってみたりする人がいますが、そのような人を相手にしてはいけませんね。
また、いい加減なことを言う人がいますが、このような人も相手にしてはいけませんね。
それよりも、正しい文献、正しい言説に学ぶべきです。
表面的には、才能があったり、芸があったりする方が目立ちますが、才能、芸そのものは結構なのですが、所詮、才能、芸であって、根本とすべきものではありません。才能や芸というものは、使うもの、活用すべきものといえましょう。
あくまでも根本とすべきなのは、仏教的観点からすると、御書、法華経ということになります。
長い年月をかけて練り上げられたものの集大成として、御書、法華経を位置付け、自らが改めて、研鑽という形で練り直すということが求められます。
世の中には、無責任でいい加減な言説がはびこっていますが、そのような言説に惑わされることなく、仏教の伝統に則って、然るべき経文・金言を自分のものにしていきたいものです。