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2015年06月06日

子供のいじめの問題は親の欲求不満の問題

子供のいじめの報道が多くなされています。報道になっているのは、ほんの一握りであり、多くのいじめ事案があるのでしょう。

子供がいじめをするといっても、その原因が子供から発しているとは思えないですね。

子供スタートでいじめがあるのではなく、親がスタートでしょうね。

親は、仕事等でストレスを抱え、ままならない人生を歩み、欲求不満になっています。その欲求不満の状態で子供と接すると、虐待に近いことをしてしまうものです。

子供は、親に対して、対抗することができず、欲求不満を抱えてしまいます。

どこかで、この欲求不満を解消したいと思う時、学校というちょうどいい場所を見つけるのですね。

ここで欲求不満を解消しようとするわけです。相手は誰でもいいのですね。

ホッファーの言葉でより深く考えてみましょう。

ある人間に虐待されたとき、われわれはしばしば、まったく関係のない人物あるいは集団に憎悪を転じるものである。(中略)ヴェルサイユ条約によって、苦しめられたドイツ人は、ユダヤ人を絶滅して復讐をとげた。(中略)アメリカの南部派民主党員 Dixiecrats によって搾取された南部の無知で貧しい白人は、黒人に私刑を加えるのである。
エリック・ホッファー『大衆運動』高根正昭訳 紀伊国屋書店 108頁

いじめをする人間は、欲求不満をもたらしたその当人と対決することはありません。「まったく関係のない人間」に矛先を転じるのですね。

この「まったく関係のない人間」に絡んでくるという点が恐ろしいですね。予期できず、予測できないのですから、どうすればよいのでしょうね。まずは、逃げるしかないでしょう。相手をしてはいけません。

いじめは、いじめる方が悪いのであって、いじめられる方は悪くありません。

なぜなら、もともと「まったく関係のない人間」なのですから。

いじめている人間の親の欲求不満が悪いのであり、もっと言えば、その親に欲求不満を抱かせるその他の人々が悪いといえます。

いずれにしても、子供のいじめが多いということは、親の欲求不満が尋常でないほど溜まっているということです。

社会全体が欲求不満ということです。

結局は、我々の問題といえるでしょう。
posted by lawful at 14:56| 雑感

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