「法華経は何れの品も先に申しつる様に愚かならねども殊に二十八品の中に勝れて・めでたきは方便品と寿量品にて侍り」(月水御書 1201頁)
法華経には、28の品がありますが、その中でも特に優れているのが方便品と寿量品とであるとの御文ですね。
迹門を代表して方便品、本門を代表して寿量品ということですね。
勤行においては、この方便品と寿量品とを読誦しています。重要であるからこそ、勤行の中に組み込まれているのですね。
もし、法華経28品全部を読誦しなければならないと一日中勤行になってしまいます。
やはり、法華経の中でも重要なところに焦点を定めた方が価値的ですね。
また、方便品と寿量品とは、他の品とは質が違う、格が違うといえます。
釈尊の一代聖教の中で法華経を選び出し、その法華経から方便品と寿量品とを選び出しているわけですから、この方便品と寿量品とは、仏教の精髄であると認識したうえで、勤行にいそしみたいですね。