「つゆつもりて河となる・河つもりて大海となる・塵つもりて山となる・山かさなりて須弥山となれり・小事つもりて大事となる・何に況や此の事は最も大事なり」(衆生身心御書、1595頁)
いきなり大きなことができるわけではありません。
小さなことの積み重ねを経て、大きな事柄が成し遂げられます。
まさに、「小事つもりて大事となる」ですね。
小さなことを積み重ねるとは、つまり、長い時間がかかるということです。
すぐに効果が出るものではありません。
例えば、大学受験を考えた場合、高校3年生の時の1年間や浪人の1年間でどうにかしようとしても、大した効果は期待できません。
中学校、高等学校を通して計6年間の集大成が大学受験と考えるべきでしょうね。
そもそも、中学校、高等学校で勉強しない人が、たった1年や2年程度の勉強で学力が向上するわけもなく、いきなり大きな大学受験という課題に取り組んでも結果は出ないものです。
やはり、中学校の3年間も然るべき勉強を行い、高等学校の3年間においても然るべき勉強を行ってこそ、どうにか大学受験が突破できるものです。
このようなことを30数年前の時点で分かっていれば、私の人生も大きく変わっていただろうと思います。
今頃、分かっても、というところもありますが、分かっただけでもよかったとすべきでしょうね。
これからの人生においては、「小事つもりて大事となる」ということを念頭に置きながら物事を行うことですね。
簡単そうに見えて、実際に行うとすると難しい「小事つもりて大事となる」ということを実行できるようにしたいですね。