『藤原保信著作集』第4巻「西洋政治理論史(下)」を所々読んでいましたが、私にとって、西洋政治理論史は必要なのかと考えてしまいました。
取り立てて、ロック、ルソー、ヘーゲル、マルクス、ヴェーバーに関心があるわけではありません。
上記思想家の著作にしても、少々、読んだ程度です。
大して思い入れはないわけですね。
こう言っては何ですが、私の人生にとって、さほど重要ではない人物です。
今となっては、政治思想研究といっても、これといった喜びや利益があるわけでもなく、ちょっとした趣味程度の付き合いでいいような気がします。
私にとっては、あまり価値もなく意味もありません。
西洋思想とは取りも直さずキリスト教と考えてもよいわけで、私の信仰は日蓮仏法ですからキリスト教にさほど思い入れはありません。
藤原保信氏は、クリスチャンですから西洋思想は藤原保信氏の信仰とリンクするでしょうが、私と西洋思想とは直接リンクはしません。
私にとっては、日本、日蓮仏教が直接リンクします。
ただし、藤原保信氏の西洋政治理論史の研究スタイルには、啓発されるものがあります。
つまり、日蓮仏法を研鑽する上で、手法が参考になるわけです。
私が、政治思想を専攻したいと考えたのは、政治学の分野において政治思想が一番、日蓮仏法研鑽に近い分野と感じたからにほかなりません。
目的は、政治思想の研究ではなく、政治思想研究の手法を日蓮仏法研鑽に応用することだったといえるでしょう。
このことから、藤原保信の手法の手堅さに興味をひかれたのだと思います。
他の政治思想研究者からは、大したインスピレーションを受けることもなく、参考になることもありませんでした。
私の目的、関心は、あくまで日蓮であり、日蓮仏法研鑽です。
よって、政治思想史そのものは、多少の関心はあるものの、多大な精力を傾けて取り組む課題にはなり得ません。
とにかく日蓮を読み込むことが私の課題ということです。