葬式をどうするかを気にする人が多いですね。
しかし、「死亡診断書」等々の行政の手続き書類に思い至っている人はあまりいません。
どのような葬式がよいかどうかを考える前に、絶対にしなければならない書類について考えておくべきですね。
実のところ、葬式の形式などどうでもいでしょう。
世間体を気にするのも結構ですが、一市民としての義務を果たしてから、葬式、世間体を考えるべきですね。
順番を間違ってはいけません。
葬式はなくてもよいし、あってもよいというところでしょう。
したい人、すべき人もいるでしょうから、それはそれで葬式をされればよいですね。
ただ、参列を要求されると、「それは・・・」となりそうですね。
少なくとも、マーケットは、葬式を必要としない方向性に向かっているようです。
「今のように、家ごとにお墓を持つのが一般的になったのは、火葬が広まった明治以降だといわれている。束縛が大きいわりに歴史が浅いと知り、より複雑な気持ちになる。自分たちの代では守るとしても、その後はどうしたらいいのか」(同書 135頁)
お墓ですが、あればあったで結構なのですが、ほとんどの人にとって、江戸時代以前の先祖が眠っている墓などありません。
簡単に言うと、皇室、大名、名門以外の人々で江戸時代以前の人の墓など皆無でしょう。
心配しなくとも、今までこの世に生を受け亡くなった無数の人々は無縁仏です。
しかし、何か問題があったでしょうか。
ありませんね。
葬式とお墓といっても、実際のところ、さほど信仰と関係するわけではありません。
ビジネスという観点からすると、葬式とお墓は、それなりにいい商売になるというところでしょうか。
ただ、この商売も方向転換する時期に差し掛かったということでしょうね。
明治時代からの風習が大きく変わる時期なのでしょう。
お墓がある人は、そのお墓を守っていけばよいでしょうが、これから、どうしてもお墓が欲しいという人は別にして、そうでない人にとっては、無理に買う必要はないでしょうね。
誰も困らないわけですから。
いずれにしても、世間がどうのこうのも大切ですが、自分自身の生き方がもっと大切ですね。
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