「やはり自分の好きなこと、得意なことを伸ばしていき、その分野では誰にも負けない知識と能力を身につけるような勉強をすべきだと思う。あらゆる分野で名人になるというのは、さすがに無理だろうから、ある特定の分野の本を読んだり、先輩の話を聞いたりして自分なりに努力すればいい。もちろん、会社の自分の仕事はキチンと真面目にやりながら、一方で自分だけの得意分野を持つ」(竹内均[著]野田昌宏[監修]『継続の天才』扶桑社 144頁)
竹内均先生のこの言葉を私自身にあてはめて考えてみますと、自分の好きなこと、得意なことと言えば、日蓮の御書ということになります。
日蓮仏法の信仰をしているため、日蓮の御書には親しんでおります。
また、勤行で十如是までの妙法蓮華経方便品及び妙法蓮華経如来寿量品を読誦している関係上、法華経にも親しんでおります。
私にとってのある特定の分野とは、取りも直さず、「御書」と「法華経」とになりますね。
「御書」と「法華経」というテキストそのものを重視する立場ですので、さまざまな解説書を参照するとはいえ、まずは、テキストそのものを読み込むのが第一になります。
「御書」の分量は、『日蓮大聖人御書全集』で計算すると1600頁あり、なかなかの大部の書です。
「法華経」は、『妙法蓮華経並開結』で計算すると約700数十頁あり、それなりに分量はありますね。
この「御書」と「法華経」とを何度も読み込んでいきながら自分自身の血肉にしていき、自分だけの得意分野としていきたいものです。
ただし、竹内均先生が指摘しているように、仕事には真剣に取り組むことですね。
社会人としての仕事がいい加減では、実のところ、「御書」と「法華経」とが身に付いていないことの証明になります。
自分の得意分野と社会人としての仕事の双方が良くならないことには、意味がないといえましょう。
日蓮仏法の奥深さから考えますと、一生をかけての研鑽になります。
すぐにどうにかなるということではなく、じっくりと効いてくるという感じでしょうか。
年季を入れる必要がありますね。