先日、「確証バイアス」について紹介しましたが、より一層、分かりやすい説明がありましたので、ご紹介します。
「心理学の用語で「確証バイアス」というのがある。これは、ひとたび相手の言うことを信じ込んでしまうと、たとえ矛盾点や疑念にぶち当たっても、わざわざ相手が正しいと感じられるように自分の中で理屈を作り、相手のことを正しいと判断した自分を正当化するものである」(村松秀『論文捏造』中公新書ラクレ 98頁)
新宗教の教団において、教祖のように崇められている人に心酔している人は、まさに、上記の「確証バイアス」そのままですね。
一点の違いもありません。
まずは、教祖のように崇められている人を信じ込みます。
新宗教の教団にいると、なんとなく染まっていくものですから、その過程において、信じ込むのでしょうね。
一旦、信じ込んでしまうと、あとは自動的に「確証バイアス」の流れに則って、より深く信じ込んでいきます。
新宗教団体や、教祖のように崇められている人に、どのような問題点があろうとも、関係ないわけです。
すべて、新宗教団体は正しい、教祖と崇められている人は正しい、との理論構成がなされるわけです。
ここで注目したいのは、正しいと判断した自分を正当化するという点です。
狂信者は、やけに頑なです。
それは、自己正当化のなせる業だったのでしょう。
新宗教団体のこの部分はおかしいよと言われて、それを認めてしまうと、自分を正当化できなくなりますので、屁理屈であろうがなんであろうが、必死になって、正しいはずだと言い張ります。
「確証バイアス」という視点から、新宗教に深くコミットしすぎている人を分析すると、その狂信の構造がよく分かります。
やはり、読書はしておくべきですね。