仏教には、四弘誓願というものがあります。
@ 衆生無辺誓願度
A 煩悩無辺誓願断
B 法門無尽誓願知
C 仏道無上誓願成
菩薩が行う四つの誓願ということですが、内容は以下の通りですね。
@ 一切衆生を悟りの彼岸に渡すとの誓い
A 一切の煩悩を断つとの誓い
B 仏教をすべて学び知るとの誓い
C 仏教の無上の悟りを成就するとの誓い
漢字ばかりで難しく感じられますが、簡単に言うとこういうことでしょう。
@ 人の成仏を手助けする、サポートする
A 悪い習慣をやめる
B 勉強する(読書を含む)
C 成仏する(境涯をあげる)
さほど難しいことを言っているわけではありません。
煩悩と言っても悪い習慣のことと考えれば、思い当たるふしがあるでしょう。
その悪い習慣をやめればいいわけです。
仏教のすべてを学び知るというと仰々しいですが、簡単に勉強すると考えるとよいですね。
読書することも勉強であり、いろいろなものを見聞きするのも勉強です。
向上心をもってさまざまなものに触れていくことと考えれば、いつもしていることと違いがないことに気付くでしょう。
そして、仏教ですから、成仏を目指すわけです。
境涯をあげるといってもいいでしょうね。
仏の境涯を目指すということです。
そして、他の人々の成仏の手助けをすればよいですね。
漢字ばかりの仏教用語も、よくよく研鑽してみると特別なことは言っていません。
ただ、いざ、実践となると、不思議なもので、人間は逆のことをしてしまうのですね。
仏教の言っていることは簡単な事柄だけれども、実践となると簡単にできないということですね。
仏教の法門を研鑽し、そして、その法門を実践してきたいものです。