株式や投資信託で投資をする際、分散投資、長期投資を心掛けるようアドバイスされることが多いですね。
『ヴェニスの商人』において、シェイクスピアは、アントーニオーに以下の台詞を言わせています。
「ぼくの投資は、なにも一つの船にかかっているわけではない。取引先も一箇処だけではない。それに全財産が今年の商いの運不運に左右されるわけでもない」
(シェイクスピア『ヴェニスの商人』福田恆存・訳 新潮文庫 11頁)
国内の株式・債券だけでなく、海外の株式・債券にも投資すると分散投資になります。
また、価格の乱高下はありますが、新興国の株式・債券も10年20年の長期で考えるならば、投資対象といえます。
短期的に利益を得ようとする傾向がありますが、プロでも難しい短期での利益を個人投資家が得るのは困難と思われます。
株価の上がり下がりは当然のことですから、投資をしたあとは、ゆっくり、じっくりと構えておけばよいでしょう。
含み損があっても、慌てて売らない限り損失が確定するわけではありません。
長い目で株価上昇を待つ態度であれば長期投資を実践していることになるでしょう。
現在、株安傾向ですが、アントーニオーのように上記の台詞を堂々と言えるような投資をしていきたいですね。