法華経に関連する仏教者をまとめてみました。
日蓮の御書を読む中で、よく出てくる人物をまとめておくと、それなりに便利ではないかと思います。
龍樹(生没年不明、150年〜250年頃)南インドの大乗論師。付法蔵第14祖。
「大智度論」…般若経の注釈であり、法華経等の思想を包含している。
「中論」…般若思想を中心にしている。
世親(生没年不明、4〜5世紀頃)インドの学僧。天親ともいう。
「法華論」…法華経の注釈。
鳩摩羅什(344年〜409年)訳経僧。羅什三蔵ともいう。
「妙法蓮華経」8巻、「中論」4巻等を翻訳する。
南岳(515年〜577年)天台の師。
「法華経安楽行儀」…法華経安楽行品の四安楽行について述べた書。
天台(538年〜597年)中国天台宗の開祖。
「法華文句」…法華経の文々句々について解釈した書。
「法華玄義」…法華経の題号である妙法蓮華経の玄義を明かした書。
「摩訶止観」…法華経の根本義である一心三観・一念三千の法門を説いた書。
妙楽(711年〜782年)中国・唐代の天台宗中興の祖。
「法華文句記」…天台の「法華文句」の注釈書。
「法華玄義釈籤」…天台の「法華玄義」の注釈書。
「止観輔行伝弘決」…天台の「摩訶止観」の注釈書。
「金錍論」…草木成仏を論じ、一切衆生皆成仏道を説いた書。
伝教(767年〜822年)日本天台宗の開祖。
「守護国界章」…法華一乗平等を明かしている。
「法華秀句」…「法華経を讃すと雖も還って法華の心を死す」の出典の書。