特に相手の怒りが激しい場合は、「相手は困ってパニックになって悲鳴を上げている」ととらえることができます」(水島広子『「怒り」がスーッと消える本』大和出版 149頁)
この視点は、新鮮でした。
考えてもみなかったことといってもいいかもしれません。
怒っている相手に対しては、こちらも怒って対応していたことがありました。
お互いに引くに引けず、泥沼にはまっていました。
この時のストレス及びそれ以後のストレスは、言葉にできないほどのひどさでしたね。
怒っている相手に対しては、けしからん輩であると考えていましたが、水島氏の指摘によると、ただ単に「困っている人」であり、「パニックに陥って、悲鳴を上げている人」にしか過ぎないということですね。
今までの出来事を思い返してみますと、確かに、私に対して突っかかってきて怒っていた人は、やや病的であり、困っており、パニック状態であったといえます。
あの怒りは悲鳴だったのですね。
気付きませんでした。
相手を責めるだけではなく、相手の状態を適切に把握することが、結局、自分自身を守ることになるのですね。
必要のないストレスに苛まれることなく、対処ができるというものです。
今まで何をしていたのかと、反省する次第です。
しかし、本書のような核心を突く書籍に触れることにより、目を開かれると共に、よりストレスのない生活、人生が歩めます。
精神科医という専門家の知見をいただきながら、適切な対処ができるようになっていきたいものです。
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