外国語を学習する際、どの外国語を選択するかは重要な問題です。
外国語学習には多くの時間が必要であり、自分自身にとって無駄になることは避けなければなりません。
ひとにはそれぞれの人生があり、どの外国語がよいかはバラバラでしょう。
ただ、一般的に言って、日本人に馴染みのある外国語といえば、英語となるでしょう。
中学、高校において、「外国語」という科目がありますが、事実上、「英語」という科目となっています。
通知表には「英語」ではなく「外国語」と記載されていたことが不思議に思えたものです。
世界に対する影響力という点からみれば、英語圏の範囲は非常に広いといえます。
イギリス、アメリカをはじめとして、オーストラリアやニュージーランドなどで通じますし、インドでも通じます。
英語を公用語としている国も多く、便利な言葉であることは間違いありません。
英語を公用語としていないヨーロッパ各国でも、主要な都市であれば、英語を使える人がいるでしょう。
また、世界各国のそれなりのインテリ層であれば、英語が多少は使えるものと思われます。
以前、イラクの医者が日本の医療現場に研修に来た際、日本人医師と英語で話していたのをテレビで見たとき、英語は使い勝手の良い言葉なのだと感じたものです。
イラク人も日本人も英語を母国語にしていませんが、英語を使えば意思疎通ができるというのが面白いですね。
この点からすれば、中国人、韓国人等々のアジア各国の人と意思疎通を図る際、日本人が中国語や韓国語をマスターするのは大変であり、また、中国人や韓国人が日本語をマスターするのも大変です。
互いに英語をマスターしておけば、どの国の人とも意思疎通を図ることができます。
英語を学ぶことは、全世界の人々との意思疎通を図ることができることともいえるでしょう。
さて、英語学習に関し、どれぐらいの時間が必要なのでしょうか。
「外国語学習に必要な最低限の時間は、週平均10〜12時間なのです」(ロンブ・カトー『わたしの外国語学習法』米原万里訳 ちくま学芸文庫 68頁)ということですから、大雑把に言って、1日に2時間は必要といえるでしょう。
この数値も最低限の数値ですから、1日2時間が捻出できない場合、英語をマスターするのは困難と考えておいた方がよさそうです。
いずれにしても、英語を身に付けて無駄になると思われることはありませんので、少しずつでも学んでいきたいものですね。