井戸に差し込んだ光

【日記】







有名な「ムーミン」が実写化されたというニュースの画像を見た。

率直に、怖い…。

それは、昔感じた恐怖や違和感を思い出させるような感じ。



「ムーミン」は小学校高学年の頃、珍しく自分で「ムーミン谷の彗星」という文庫本を買って読んだことがある。

当時でも児童に人気があったようだけど、私は室内で静かに読書するよりは外で遊んでいるタイプだったので、読書の頻度自体が少なく、ムーミンとはこれが最初で最後の出会となった。











テレビのアニメでやっているムーミンとかCMに出てくるムーミンは明るいイメージだったし…

みんなが読んでいるからどんなものなのかな？って読んでみた。



そしたら、すごく怖かった。。

「ムーミン怖い」という意識が、その「ムーミン谷の彗星」一冊で刷り込まれてしまった。

どのあたりが怖かったかと言うと、ムーミン一家とかのキャラクターはほのぼのしていて和む感じだけど、彗星がやってきて世界が滅びそうになっているという状況が怖くて、しかもそんな状況なのにマイペースなムーミン一家に「もうちょっと焦った方が良いんじゃないか」という違和感があったから。

さらに白黒の挿絵も独特の雰囲気があり、その恐ろしい状況とマイペースなムーミン一家という違和感のある世界観がよりよく伝わってくる感じだった。





最初の「ムーミン実写化画像」の話に戻ると、身体の99％は着ぐるみなのに、「手」だけは中に入っている人の手がそのまま剥き出しになっているよう。

そこも全体とのバランスがとれていなくて、やっぱり怖い。手だけが人。



それから全体を見た印象も、どこか「くたっと」した感じというか、「よれた」感じで…。でも妙にリアリティもあって、そして生気の感じられない白目がちな「目」が怖い。

それは表情の変わらないピエロの怖さにも通じる感じ？

でもそれを言うと、ゆるキャラで人気の「くまもん」とかも、白目がちで表情が変わらないか…。なぜだろう。くまもんはあんまり怖くない。





ムーミンの実写化画像を見ただけで、昔の恐怖心がこんなにも蘇るとは…。

これからムーミンを知る子供達が見たら、どんな風に思うのかな。













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『井戸に差し込んだ光』より若干、新しめ、明るめなお話（＾＾；）？？

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