2014年06月14日
現人神(あらひとがみ)な方々に導いて頂いた結果、今の自分がある。 【雑記帳】
【雑記帳】
私は一年間「ヴォイス・トレーニング」に通っていました。
略してボイトレですが、これは腹式呼吸を身につけてお腹から声を出すことで、声量を増やしたり安定して発声できるようにするためのトレーニングです。
そこに通うようになったのは、元をたどると仕事で部署異動になり、接客で声を出さなくてはいけなくなった事が理由です。
自分でも接客は苦手分野だと分かってはいたけど、上司とかにも「もっと声出しして」とか「元気な声で」などと言われ、いっそのこと20数年間逃げ続けてきた事に、立ち向かう良い機会なのではないかと思ったのでした。
仕事が全然出来ない自分。でも「声出しは、気持ちの持ち方を変えることが出来ればわりとすぐにできる事ではないのか?」と。
それで最初は、大嫌いだった「カラオケ」に一人で行くようになりました。
とにかく緊張体質の私は家族とカラオケに行くのも嫌で、行って「歌え」と言われようものなら心臓がバクバクして、手に冷や汗をかいて息がおかしくなって、声もまともに出ませんでした。
「生きていてやりたくない事リスト」とかを作ったとしたら、「人前で歌う」という行為は五本指に入るくらい嫌でした。
なので最初に一人でカラオケに行くのは、本当に本当に勇気がいりました。
でも「自分を変えたい!今がちょうど、これまでのコンプレックスを逃げられない課題として与えられている時なんだ!」
と思うようにして、頑張って踏み出したのでした。
それから自分の中では何かを学ぶ時とか身につけたい時は、地道な練習をひたすら重ねるのが自分流というのがあります。
例えば英単語を覚えるなら、手が覚えるまで何回でも書き続ける。ついでに読み方を声に出して発音も一緒に覚える。
中学時代はテニス部だったのですが、基礎体力をつけるランニングも基本として大事だし、フォームを身につけるための素振りとかも身体が覚えるまで繰り返す。
頭で考えなくても体がその通りに動くようになる、そこまで持っていく。それが理想だと思っています。
そんな持論をそのまま持ち込み、「声出し」をちゃんと出来るようにするにはとりあえず「実際に声を出す」練習を重ねることだと思って、憔悴した心身を抱えつつも仕事後や休日に一人カラオケへ行くようになりました。
でも、カラオケは入店してカウンターで受付する時がすごく緊張しますが(これは今も緊張します)、個室に入ってしまえば、もう練習するだけ。思い込みの激しい自分は、集中力はまあまあある方のように思います。
一番入り込んでしまった時は、気付いたら7時間以上ノンストップで歌い続けていました。
フリータイムでやってたのですが、夜に入って、気付いたら外が明るくなってきている…。
入店した時は部屋が結構埋まっていたのに、もうほとんど誰も居ないし、店員の方がフローリングの掃除機かけ?とかしていました。
声の出し方もよく分からないままの自己流の練習なので、最後には喉もガラガラで声が出なくなっていました。でも、やれるだけの事をやればとりあえず気持ちが安心するというのも、実は大きいのかもしれません。
「自分はやれるだけの事をやった。だから、もしここで上手くいかなくても後悔は無い。」そんな感じです。
自分は仕事が出来なくて役立たずだというネガティヴさと、それを克服したいというポジティヴさが激しく拮抗して、ノルアドレナリンが無くなってアドレナリンが出っ放しみたいな訳の分からない興奮状態のまま、一人カラオケ通いを数ヶ月続けました。
そんなある日、二人の上司に「ちょっと声が出るようになってきたね」と言われました。
この言葉は、本当に嬉しかったです。お二人とも仕事が出来て私にとっては近づき難い上司だったので…数ヶ月間の必死な想いが全て報われたような気持ちになりました。
でも声というのは、精神的・身体的なコンディションが100%出ると言っても過言ではありません。メンタルが弱っただけでも、すぐに小さい声になってしまいます。
だからまた「元気が無い」と言われたり、ちょっと褒められたりの繰り返しな感じの毎日でした。
それからなぜボイトレに通うことになったかと言うと…。
私の周りには「神様」と呼びたくなるような人が何人か居ます。
劣等感の塊のどうしようもない私に、救いの手を差し伸べてくださる方々。
私はただ感謝するだけで何もお返しできない。
せめて与えて頂いたチャンスをひたすら大切にする、その心意気だけは失わないように、と思っています。
そういうわけで、私をヴォイス・トレーニングのスクールに紹介して下さった人が居るのでした。
本当に、現人神な人です。
そのスクールは先生が器用な方で、声出しの腹式呼吸とかの身体的サポートだけでなく、メンタル面のサポートもして下さる先生でした。
それから楽器にも精通していて、バンドの基本的な楽器、ドラム・ベース・ギター全てやれるし、カホンとかウクレレとか名前の分からないような楽器もさわってらっしゃいました。
そして「歌が上手くなりたい」「歌手になりたい」というような生徒さんも沢山かかえていて、「音楽(歌)を通してのヴォイス・トレーニング」という形がメインのようでした。
この先生も現人神だったな…。
そのヴォイス・トレーニングのスクールは不景気の波に勝てず、閉校となってしまいました。
でも一年間という短い時間で、ボイトレだけでなくアコーステッィク・ギターを習って、ギターの弾き語りとかにも挑戦し、本当の初心者でも参加できるライヴにも4回くらい参加できました。
本当に、濃密な一年間でした。
一年間に沢山詰め込んだので、未だに腹式呼吸の感覚がしっかりつかめていないのがすごく悲しいですが、
それでもやっぱり素晴らしい時間を過ごせたことに満足しているし、紹介してくれた人にも、スクールの先生にも本当に感謝の気持ちで一杯です。
与えていただいたチャンスや経験を大切に、これからは自分の力で頑張っていきたいです。
【姉妹サイトのご案内】
いつもお越し下さり、ありがとうございます(^_^)
PaleBlue(=SAI)はもう一つの音楽ブログを運営してます!
それは⇒『素敵な音楽のご紹介♪』(リンクして飛べます)
『井戸に差し込んだ光』より若干、新しめ、明るめなお話(^^;)??
よろしかったら遊びに来て下さい☆
私は一年間「ヴォイス・トレーニング」に通っていました。
略してボイトレですが、これは腹式呼吸を身につけてお腹から声を出すことで、声量を増やしたり安定して発声できるようにするためのトレーニングです。
そこに通うようになったのは、元をたどると仕事で部署異動になり、接客で声を出さなくてはいけなくなった事が理由です。
自分でも接客は苦手分野だと分かってはいたけど、上司とかにも「もっと声出しして」とか「元気な声で」などと言われ、いっそのこと20数年間逃げ続けてきた事に、立ち向かう良い機会なのではないかと思ったのでした。
仕事が全然出来ない自分。でも「声出しは、気持ちの持ち方を変えることが出来ればわりとすぐにできる事ではないのか?」と。
それで最初は、大嫌いだった「カラオケ」に一人で行くようになりました。
とにかく緊張体質の私は家族とカラオケに行くのも嫌で、行って「歌え」と言われようものなら心臓がバクバクして、手に冷や汗をかいて息がおかしくなって、声もまともに出ませんでした。
「生きていてやりたくない事リスト」とかを作ったとしたら、「人前で歌う」という行為は五本指に入るくらい嫌でした。
なので最初に一人でカラオケに行くのは、本当に本当に勇気がいりました。
でも「自分を変えたい!今がちょうど、これまでのコンプレックスを逃げられない課題として与えられている時なんだ!」
と思うようにして、頑張って踏み出したのでした。
それから自分の中では何かを学ぶ時とか身につけたい時は、地道な練習をひたすら重ねるのが自分流というのがあります。
例えば英単語を覚えるなら、手が覚えるまで何回でも書き続ける。ついでに読み方を声に出して発音も一緒に覚える。
中学時代はテニス部だったのですが、基礎体力をつけるランニングも基本として大事だし、フォームを身につけるための素振りとかも身体が覚えるまで繰り返す。
頭で考えなくても体がその通りに動くようになる、そこまで持っていく。それが理想だと思っています。
そんな持論をそのまま持ち込み、「声出し」をちゃんと出来るようにするにはとりあえず「実際に声を出す」練習を重ねることだと思って、憔悴した心身を抱えつつも仕事後や休日に一人カラオケへ行くようになりました。
でも、カラオケは入店してカウンターで受付する時がすごく緊張しますが(これは今も緊張します)、個室に入ってしまえば、もう練習するだけ。思い込みの激しい自分は、集中力はまあまあある方のように思います。
一番入り込んでしまった時は、気付いたら7時間以上ノンストップで歌い続けていました。
フリータイムでやってたのですが、夜に入って、気付いたら外が明るくなってきている…。
入店した時は部屋が結構埋まっていたのに、もうほとんど誰も居ないし、店員の方がフローリングの掃除機かけ?とかしていました。
声の出し方もよく分からないままの自己流の練習なので、最後には喉もガラガラで声が出なくなっていました。でも、やれるだけの事をやればとりあえず気持ちが安心するというのも、実は大きいのかもしれません。
「自分はやれるだけの事をやった。だから、もしここで上手くいかなくても後悔は無い。」そんな感じです。
自分は仕事が出来なくて役立たずだというネガティヴさと、それを克服したいというポジティヴさが激しく拮抗して、ノルアドレナリンが無くなってアドレナリンが出っ放しみたいな訳の分からない興奮状態のまま、一人カラオケ通いを数ヶ月続けました。
そんなある日、二人の上司に「ちょっと声が出るようになってきたね」と言われました。
この言葉は、本当に嬉しかったです。お二人とも仕事が出来て私にとっては近づき難い上司だったので…数ヶ月間の必死な想いが全て報われたような気持ちになりました。
でも声というのは、精神的・身体的なコンディションが100%出ると言っても過言ではありません。メンタルが弱っただけでも、すぐに小さい声になってしまいます。
だからまた「元気が無い」と言われたり、ちょっと褒められたりの繰り返しな感じの毎日でした。
それからなぜボイトレに通うことになったかと言うと…。
私の周りには「神様」と呼びたくなるような人が何人か居ます。
劣等感の塊のどうしようもない私に、救いの手を差し伸べてくださる方々。
私はただ感謝するだけで何もお返しできない。
せめて与えて頂いたチャンスをひたすら大切にする、その心意気だけは失わないように、と思っています。
そういうわけで、私をヴォイス・トレーニングのスクールに紹介して下さった人が居るのでした。
本当に、現人神な人です。
そのスクールは先生が器用な方で、声出しの腹式呼吸とかの身体的サポートだけでなく、メンタル面のサポートもして下さる先生でした。
それから楽器にも精通していて、バンドの基本的な楽器、ドラム・ベース・ギター全てやれるし、カホンとかウクレレとか名前の分からないような楽器もさわってらっしゃいました。
そして「歌が上手くなりたい」「歌手になりたい」というような生徒さんも沢山かかえていて、「音楽(歌)を通してのヴォイス・トレーニング」という形がメインのようでした。
この先生も現人神だったな…。
そのヴォイス・トレーニングのスクールは不景気の波に勝てず、閉校となってしまいました。
でも一年間という短い時間で、ボイトレだけでなくアコーステッィク・ギターを習って、ギターの弾き語りとかにも挑戦し、本当の初心者でも参加できるライヴにも4回くらい参加できました。
本当に、濃密な一年間でした。
一年間に沢山詰め込んだので、未だに腹式呼吸の感覚がしっかりつかめていないのがすごく悲しいですが、
それでもやっぱり素晴らしい時間を過ごせたことに満足しているし、紹介してくれた人にも、スクールの先生にも本当に感謝の気持ちで一杯です。
与えていただいたチャンスや経験を大切に、これからは自分の力で頑張っていきたいです。
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いつもお越し下さり、ありがとうございます(^_^)
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