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2020年07月20日

アルバム「OUT OF ASHES(灰塵の中から)」by“DEAD BY SUNRISE(夜明けまでに死亡)”―Chester Bennington from LINKIN PARKのソロプロジェクト

本日7月20日、アメリカのバンドLINKIN PARKのボーカルChester Bennington(チェスター・ベニントン)さんが亡くなられて三回忌となりました。

もう三年も経つのか…

SAIはLINKIN PARKが今も大好きで、毎日毎日は聴いてはいないけど
iPodでお気に入りの曲のリストに何曲か入っていて、
シャッフルでよく聴いています。

チェスターさんの激しさ、美しさ、格好良さ、そして哀しみを併せ持つ
素晴らしく魅力的な歌声が大好きで憧れてもいます。

そんな風に歌える訳が無いのは1000億以上も承知だけど、
でもやっぱり憧れていて、LINKIN PARKの曲を数曲、カラオケで自主練習したりもしています。
私の中では、チェスターさんはまだまだぜんぜんずっーーと「現在進行形」の人なのです!

世間で活躍されているバンドの方々でも、彼に魅了されている人は本当に沢山のようですね。嬉しいです!

そのような皆の宝物、チェスター・ベニントンさんを
これからもずっと語り継いでいきたい。
皆の記憶の中で生きていて欲しい。

今日はそういった想いで、チェスターさんのソロプロジェクトだった
「Dead By Sunrise」というバンドの「Out Of Ashes」というアルバムからご紹介させていただきます!










バンド名の
Dead By Sunriseは……訳すると“夜明けまでに死亡”。

アルバム名の
Out Of Ashesは……“灰塵(かいじん=灰)の中から”。


2020-07-19-22-28-25.jpg


作品のリリースは2009年9月30日のようです(日本盤が、かな??)。
はっきりした時期は覚えておりませんが、自分はチェスターさん大好き人間なので、比較的リリースされてからすぐ買ったような気がします。

チェスターさんのどんな歌声も聴き逃したくない!チェスターさんの感性や表現にもっと浸りたい!
買う以外の選択肢はありませんでした!

以下がCD です↓

2020-07-19-22-30-26.jpg



歌詞カードかな?と思ったカラーの冊子はちょっとしたイメージブックみたいな感じです。

2020-07-19-22-31-42.jpg

(あと、同じ柄のステッカーもついてました。一枚めの写真の右下です。)



その冊子には
歌詞は載っていなくてチェスターさんやプロジェクトの協力メンバー(Dead By Sunriseとしてのバンドメンバー)の方々の写真が載っています。

2020-07-19-22-34-25.jpg


“黒い何か”に絡め取られそうになっているような…戦っているような…ダークな躍動感。

2020-07-19-22-37-17.jpg

2020-07-19-22-35-30.jpg





バンド名やアルバム名からも暗い方のイメージをされるかもしれませんが、
この作品はチェスターさんの『メンタルの葛藤、苦しみ』のようなものが主軸にあるようです。
LINKIN PARKのメンバーのマイク・シノダもソロ活動をしているけど、どちらかと言えばマイクは音楽性の探求が活動動機なのに対して―。

歌詞カードとライナーノーツが白黒の冊子なのですが…インタビューや、歌詞の対訳までしっかり載っていて読みごたえがあり、幸せです!

そのライナーノーツによると、、
LINKIN PARKは2003年の作品「メテオラ」が空前の大ヒットで世界的に不動の位置を手にしたけど、その直後に所属レコード会社との関係がギクシャクし、リンキンにかなりの精神的負荷がかかっていた。
さらにチェスターさんは10年近く連れ添った前妻との離婚というプライベート上の問題も抱えていて、精神的に非常に落ち込み、疲弊していた。

そしてチェスターさんの言葉の引用ですが↓

「あの頃はいろんなことが重なり、俺は完全に夜型人間になり、夜になると自分のための音楽の制作作業に入るか、酒を飲んでは自分自身を忘却の彼方へと押しやっていた。その音楽は当時の自分のライフスタイルを反映させたもので、“明朝、ちゃんと生きているかな”って思うまで絶望的な気持ちに陥った日も少なくなかった。それがDead By Sunriseの出発点で、プロジェクト名Dead By Sunriseの意味もそのまんま“夜明け前に死亡”ということさ。」



ご紹介がちょっと長くなりましたが、是非是非、音楽をお聴き下さい!!


↓ ↓ ↓


『Crawl Back In』(Dead By Sunrise's Official MV)


crawl back in…公式の和訳には「這い戻る」となっております。

頭の中で声がする 自分の声かどうかもわからない
俺に教えてくるのが聞こえる どんな人間であるべきか どうしてほっといてくれないんだ

“イノセンス”を失いたくない 世界にとやかく言われたくない

【『Crawl Back In』の公式和訳より一部を引用】




バンド名にある「死亡」の言葉からイメージされるよりは、力強さ、躍動感のある気がします。

でもチェスターさんの歌声が、絞り出すような苦しさ。リンキンでの歌い方と意識的に表現を変えているのかもしれないけど。

這って「戻る」。
どこへ戻りたいのだろう?
でも、まだ戻れそうなところで戦っているのかな?

初期アルバムの収録曲『Numb』の心境へ行ってしまうよりは手前なのかな?
『Numb』はしんど過ぎて、感覚が麻痺して何も感じないところまで行ってしまっているから。

ライナーノーツの説明からすると、レコード会社か、または前妻さまについての歌なのだろうか?
MVに出てくる巨大な石像はそのようなチェスターさんに介入しようとする人々のイメージ??

色んなことを考えてしまいます。。




『Too Late』(Dead By Sunrise's Official MV)


楽曲的な複雑さ?がリンキンに比べてかなりシンプルなのか分かりませんが、
チェスターさんの美しい歌声が本当に中心にある感じで、贅沢に堪能できる曲です。

タイトルのtoo lateは…遅すぎる、手遅れ。
歌では「引き返すには遅すぎる」となっております。

この曲の歌詞は、対、前妻さまへ、なのかな??

かつて存在していた信頼関係や愛情関係が壊れ、それが再起不能だと理解してしまった時。
悲しみ、後悔、絶望の寒くて暗い世界で、震えながら最後の時を待つしかない。

救いが無くて苦しい曲。

繊細で優しいチェスターさんが居るには厳し過ぎる世界だったんじゃないかな………。




『Inside Of Me』(Dead By Sunrise's Official MV)



inside of meは…俺の中で、となっております。
焦燥、喪失、自己矛盾、孤独、逃避、そのような感情がチェスターさんの中を駆け巡っているような歌詞の内容です。
歌声からも、その苦しみが伝わって来る気がします。

せめて歌を捌け口にして、チェスターさんは少しは楽になれたのだろうか。




『Let Down』(Dead By Sunrise's Official MV)



let down…裏切られる、と対訳には書いてあります。

歌詞の内容的に、前妻さまにチェスターさんが裏切られてしまったのかな?
お二人の離婚の原因は何か分からないけど、歌詞を見るとそう受け取れるような感じです。

裏切られてショックだったけど、自分に嘘をついて(俺は大丈夫とか、まだ信じてるとか?)
それからも愛をずっと何年も与え続けた。

でも「また裏切られるんじゃないか」という思いは消せなくて、
自分の本当の気持ちにも気づいていて、
早く終わらせられなかった自分を悔やんでいる。

そのような想いが伝わって来る感じです。




本日ご紹介の
バンド「Dead By Sunrise」による
アルバム「Out of Ashes」の
国内盤!! (←歌詞やライナーノーツがついているので大事)
はAmazon様で入手できます

↓ ↓

アウト・オブ・アッシュズ(初回限定バリュー・プライス盤)

新品価格
¥1,185から
(2020/7/19 21:33時点)




アウト・オブ・アッシュズ(初回限定バリュー・プライス盤)
発売元:ワーナーミュージック・ジャパン
発売日:2009年09月30日

〈曲目リスト〉
1. ファイアー
2. クロール・バック・イン
3. トゥー・レイト
4. インサイド・オブ・ミー
5. レット・ダウン
6. ギヴ・ミー・ユア・ネーム
7. マイ・サファリング
8. コンデムド
9. イントゥ・ユー
10. エンド・オブ・ザ・ワールド
11. ウォーキング・イン・サークルズ
12. イン・ザ・ダークネス
13. モーニング・アフター (日本盤のみのボーナス・トラック)



【商品の説明より引用】

説明

元オージー/現ジュリアンKのライアン・シャック(ギター)、アミア・デラク(ギター)がプロジェクトを大きくバック・アップしている。


チェスター曰く「自分でつきっきりで手がけたんだ」と彼は言う。「だってこれが自分の頭の中で鳴り続けている音楽なんだ。」
チェスターが『アウト・オブ・アッシュズ』をつくる過程で感じたクリエイティブ面での自由さというものは“クロール・バック・イン”や“レット・ダウン”、“ウォーキング・イン・サークルズ”といった曲に表れている。
「このレコードには一切ヒップホップの影響がないんだけど、それがリンキン・パークとの大きな違いだと言えるんじゃないかな」と彼は語る。
「それに取り入れたヴォーカルのレイヤーやハーモニーの使い方は俺自身の声の新たな面を聴かせてくれると思う。俺はプログラミングやプロダクションなどあらゆるレコード制作の過程に関わったんだけど、勉強になる経験だっただけではなくすごく自信になったよ。」









以下はSAIのとてもパーソナルなお話になりますので、音楽情報だけ得たい訪問者の皆様は…
本日もありがとうございました!

コロナで気持ちが塞ぎがちかもしれない時に、明るい話題でなくてすみませんでした。

でもチェスターさんの歌声の美しさや格好良さには、良い出会いであったら…と祈りたいです。

よろしければ、また気が向いた時に来ていただけたら嬉しいです!
ありがとうございました!








SAIのパーソナルなお話にお付き合い下さる皆様へ↓

チェスターさんとも、リンキンとも全く関係の無い話題ですが…
一昨日、日本の人気若手俳優さんが自殺されたというニュースを見ました。

チェスターさんと同じ、自宅での首吊り。

チェスターさんのことは数週間前から「もう少しで“その”時期か………」とは想っていました。

でも彼の死で、何故か、チェスターさんのお話をブログでしなければいけないように強く思ったのでした。


私はその俳優さんのファンだった訳では無いけど、爽やかで素敵な感じの人だなと、印象には残っておりました。

そしてファンの方々の悲しむ声をネットで見かけたりして、
言葉に上手く出来ないのですが…「やるせない」では表しきれないけど、
やっぱりやるせない気持ちになりました。

「死」って何なんでしょう。



「部屋で死んでるかと心配した」
「首吊ってそう」
「Cocco聞かないの?」
「自殺だけはするんじゃないよ」

何でそんなこと言われるのかさっぱり分からない。私はそんな風に見えるのかな?

私の中で「死」に関わりそうな話題はそれくらい。そんな程度です。

四つめはおばあちゃんに高校生の時に言われた言葉。
…思い返せばへルマン・ヘッセの「車輪の下」を読んでたり、地元の知る人だけが知る自殺スポットを、そうとは全く知らずにお散歩コースに開拓した時だったかも。
今みたいにネットも発達してないし、友達や人付き合いもほぼ無かったから…
それらが「死」に関連する、繋がりうるとか知りもせず、まして自分で意識したり求めたりした訳では無かった。
でも、本当に無意識に無自覚に引き寄せられてたとしたら、実はそっちの方が危険だったのかな?

自殺って「死のう」って自覚、意識してる時は、ある意味ではまだ冷静なのかな?

何もかも手放した時に向こうから勝手にやって来て、知らないうちに…なのかな。

私はリアルの人と話せなかった悩みも、
ネットで同じように悩んでらっしゃる方々が沢山居たんだと知れたし、
そういう方々の思考から学ぶことも本当に沢山あったから

昔よりはずっと「死」を意識するようになったから、だいぶ危険じゃなくなったと思うのです。

でも、自分ではそう思うけど…
その自分の中で見つけた感覚を、今回の俳優さんには当てはめられない気もする。

沢山のお仕事を抱えているのにしっかりこなし、でも悩んでいて、それと同時に遺書を書ける、ある意味での冷静さ。
遺書にどんな内容が書かれていたのか分からないので本当に想像でしかありませんが…
悩んでらっしゃった様子や兆候に気づいてた関係者もいらっしゃるようだし、聡明であろう彼だから、
言語化できるところまで悩み抜いての決断だったのかな?
突発的、感情的な衝動ではなく…。

でもやっぱり分からない。
色々なことが「人それぞれ」って少しずつ認められ始めた気がするけど
「死」も「自殺」も人それぞれ、なのかな?


「死」を意識することは「生」を意識することにも繋がると、どこかで何ヵ所かで読んだことがあります。

答えの出ないお話ですみませんでしたが、皆様が「生」についてお考えになる機会にもなったら、、と願います。




posted by SAI at 01:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | DEAD BY SUNRISE
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