アフィリエイト広告を利用しています

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

先日

以前から情報交換している
営業マンと話しをした

彼は別の業界だが、たまに会い話しをする

彼は有益な情報交換と言うが・・・


彼は、私が頼みもしないのに

「何か困っている事は無いですか」とか

あれをします、これをしますと言う

そして無理にでもその課題をこなそうとする

そこまでは、えらく人の良い人だな、と感じるが


決まって話の最後に

ここまでしたので、私にこうして欲しい、としつこく要求をする

「え・・・?」
ならば、最初からそれが目的なのだとオープンにすれば良いのにと思う

こちらは、騙された気分になり、いやらしさを感じてしまう

下心が見え、結局は自分のために一生懸命なのだと

善人を演じているだけに感じてしまう
最終目的は自分のためだ

もし、見返りが欲しいのなら、もう少し待つなり

最初からそう言えば良いのにと思う


「もう少し余裕が持てないのだろうか?」
青臭いやつだな、と思った

そこまで必死なのかとも思ったが・・・




しばらくして
青臭いのは自分の方かも知れないという事に気が付いた

自分こそ
待つなどと悠長な事を言っている場合だろうか

これほどまでに、自分のために必死にならなくてはいけないのは
自分の方ではないだろうか?

自分こそ「人のため」などと言っていられないのではないか

彼と別れて、一日中、頭の中でモヤモヤと考えていた




以前、自分は

最初は違ったが、いつしか自分のためだけに行動する様になり
大きな失敗をしたはず

たとえそれが、何かを守るためだったとしても・・・



自分は人のために尽くさなくてはならないと誓ったはずだった

青臭くても、そう誓ったはずだ



やはり
そう生きていかなければならないのだろうか・・・

まるで、自分に課せられた十字架の様に・・・



街を歩きながらそんな事を考え

交差点に差し掛かった時だった・・・

「カラーン、カラーン・・・・」
高く天にまで伸びる様な、心地良い鐘の音が鳴り響いた

近くにある大きな教会から聞こえてきた様だ

いつも通る道だが、鐘の音を聞いたのは初めてだった

その鐘は街中を包み込み、私の心に響き

私はとても癒された



そして、私に

「それで良いのだよ・・・」とも

「そんなに難しく考えなくとも・・・」と

言っている様な気がした



com

一人の時間

休日

部屋の窓から見える
ぼやっとした夏の夜空


そんな夜空にきらきらと
明るく輝く美しい小さな光が見える

その光は遠くから次々と現れては

こちらへ
ゆっくりと流れてくる

遠くから手前まで幾つも、連なって見える


その光が
空港へ着陸する飛行機と気づくのに

そう時間はかからなかった

以前、そんな景色を眺めるのが

日常的だったからだ



遠くから人を乗せ
この街に降り立つ

出張先から家族のもとに帰ってくる人もいれば
旅行で来た人もいるだろう


以前
出張先から乗った飛行機からの眺めは

窓に広がる
幾つもの光で構成された美しい街並

帰りを待つ人のいる街

とても幻想的であり

私を「お帰り」と迎えてくれた
様な気がした





そして
以前の職場の

オフィスから見えた

明け方の空

とても神秘的だったのを思い出す


真っ暗な夜空が次第に薄明るくなり

一日の始まりを予感させる

静まりかえるオフィス


遠く彼方から一つずつ、光が向かってくる

まるで生命の誕生の様に

薄暗い夜空に雲をかき分け進む光

その光はいつも
私に何かを語りかけてきた


まるで
可能性と言う言葉や、新しいもの、誕生・・・

そんな言葉と
空気感が重なった

そんなものを求められていた

そして、やけに
一人の時間が長く感じた



しばらくすると
空はすつかり明るくなり

少し眠くはっきりしない頭で一日の始まりを眺めていた


早めに出勤して来た新人に
「徹夜ですか?」と聞かれ

「・・・」と無愛想だったのを思い出す

そんな事が当たり前の仕事だった





あれからしばらくして

部屋の窓から、一人
同じ景色を見ることになるとは


思いもよらなかった・・・


物思いにふける時間がやけに長く感じた




com

午後からの出勤

連日遅かったせいか疲れが溜まり

その日は夕方からの現場にそなえ
午後からの出勤にした

家をゆっくり出て駅へ向かう

途中
夏らしい涼しげなブルーのワンピースを着た女性が
早歩きで颯爽と、追い抜いていった

表情には自信が溢れ、いきいきとしている

強風に煽られる短めの服を押さえ
なんてことは無いといった感じで
歩いて行く

周囲の人の視線など気にしないと
いった余裕さえ感じた

女性を花にたとえることは、よく聞くが
まさに彼女は花といった感じだった

最近では珍しく、少し日焼けした健康的な姿

そんな後ろ姿を見て


なぜか
娘と重ね合わせ、その将来を案じ眺めていた




何も食べていない事に気づき

駅前に新たしく出来たお店に入った

階段を上がり2階へ

そこは、窓ガラス一面すばらしい景色が広がっていた

私の好きな街路樹が窓一面覆っていた

時折風になびき、樹全体がゆらゆらと揺れる

とても癒される


私はこの街路樹が以前よりとても気に入っていた

とても背か高く

夏は強い日差しを遮り木陰を作る

雨の日は傘の様な役目をしてくれる

何と言う名の樹か以前から気になっていたが

わからない

若いうちにだいぶ樹のことを学んだはずなのに・・・



街中の通りにこんな街路樹を植えたら

とても癒されるのにな、といつも思う





夕方
現場に到着し

いつも通り準備をしバーカウンターに入った

お客様は士業の方の集まりだった

同僚は
「皆さん頭が良さそうですね」と言ったが

私はだいぶ慣れてきたのだろうか、さほど何も感じなかった

逆に、自分達の改善点に目が行った

少しずつ余裕が出てきたのだろうか?



会がお開きとなり
同僚がお客様から「ありがとう」の言葉をいただく

そして私には
「ありがとう、君も私と一緒で、アジアン系な顔をしているから
  南国系のお店に行けばモテると思うよ」と言われた

???

同僚と顔を見合わせ、笑った


言葉の意図するところが良くわからなかったが
お客様の好意だけは伝わって来た

なんとなく嬉しかった


そして
自分がアジアン系の顔をしているとは

思いもよらなかった


com

ネコ オヤジ?


先日
オヤジ連中で集まった

オヤジ達が集まり始めた仕事や


まだ
小さな一歩だが、何かを初めた人


私は
チラシ配りを手伝った、なかなか難しい

こっちが遠くから狙いを定め
渡すぞ、と身構えていると

向こうも警戒して避けていく

渡す気なんか見せずに、目の前に来たら「どうぞ」と
渡すと意外と受け取ってくれた

少しずつコツを憶えたが

まだまだ、やり方がありそうで
面白そうだ



夕方になり

ひと段落し

皆で酒を飲んだ

だいぶ仕事のストレスが溜まっていたのだろうか
ウイスキーのマイボトルを飲み干す男

疲れていたのだろう、飲み出すと眠ってしまった男

今度、皆で温泉に行こうという男

久々に顔を合わせ懐かしい男

皆、ある意味自由人だ


私はというと
何となく
組織の中での活動に慣れていく自分に
戸惑った



話題は
ネコが泣きながら食べる事がある
という話しになった

彼が言うには
ネコに美味しい食べ物を上げると
泣きながら食べると言う

一同「エ~~??」

「オレも見たことある!」

彼自身も少年の頃、自らが同じ体験をしたと言う
その時にネコの気持ちがわかったと


美味しい物を食べた時、自然と涙が頬を伝っていったと言う

将来の仕事を決めるきっかけになったとか

今、まさに天職と言える仕事をしている彼は

その道では一目置かれる存在である



そういえば
私は、食事をして涙を流したことが無かった
なぜか羨ましく思った



いつの間にか
終電の時間になり、帰ることになった

まだ飲み足りない話し足りない男を残し
帰った


帰り道
込んでいる電車の中で思った

そんな、前向きに取組む人たちがいるから
私もやれる


皆、様々な境遇にあり

勝手ながら
私からすると、自由で
色々とチャレンジ出来る環境にあり羨ましくも思う


私は今の環境で今やれる事をやり
機会がきたら、次へ進もう


世間も棄てたものじゃない

まだまだ、オヤジたちにもチャンスはある

そんな言葉がどこからか
聞こえた気がした


気が付けば
皆でブログを始めて
一年が経っていた

com

早起き

先日
急な注文が入り、早朝に料理を届けることになった

また、メニューも通常には無い特別なものだった

すぐさま、調理の人へ頼んだ

無理な注文を引受けてくれた

こちらが知らない事もあれこれ考え教えてくれた

配達は自分ですることにした


当日になり
朝3時半に起き、始発電車で工場へ向かった

まだ辺りは薄暗く人通りも無い

それでも、マラソンをしている人や

新聞屋さんが見かけられた


こんな早起きは久しぶりだ

以前は出張の日、寝坊して
朝一の飛行機に走ってギリギリ間に合った

なんて事を、良くやっていたのを思い出した

のんきなものだった


始発の電車に乗ると
車内はいつもの顔ぶれとちょっと違った

スーツ姿の人はほとんどいなく

年配の男性が多いと感じた

こんな朝早くから
皆、どんな仕事をしているのだろう?
気になった


工場に付くと、もうすでに料理は出来上がろうとしていた
調理の人が朝早くから作っていてくれた

ありがたかった

そして、耳にはしていたが
いつもこんなに早くから仕事をしているのかと
実感し驚いた

作った人に見送られ
私は現場へと向かった

現場は映画やドラマなどを撮るスタジオだった

以前も、別の仕事で良く来た場所だった

こんな形でまた関わる事になるとは
不思議だった

以前と比べだいぶ整備され変わっていた
以前の面影はわずかだった

その業界の独特の空気感

ディレクターや職人の方々
お客様はとてもきっちりされていて
とても仕事がしやすかった

職種は違えど、職人魂を感じ
感心させたれた

仕事に対する姿勢に
学ぶことがあった

一仕事終え、工場へ向かった

帰り道、以前良く通った道だった
良く一緒に仕事をした仲間を思い出した

彼らは元気だろうか?

自分は人のために、より一層仕事に励まなくてはならない

そんな事を思った


工場に戻ると、朝、料理を作ってくれた人が
まだ、働いていた

「どうだった?」

「とっても良かったですよ」

彼には本当に感謝だ
こんな無理を聞いてくれる人はそういない

そして
彼と次なる難題のメニューの打合せをして

帰った


com

ハイリスク ハイリターン

先日、メールを見ていると

転職サイトからのメールが目に止まった

いつもは通り過ごすのだが
珍しく気になった

営業職、インセンティブの割合が高く
成績がよければかなりの良い額になる

現状を考えるとやってみたい気もした

物は試しと応募してみた

数日後、応募先の会社から連絡が来た

書類審査が通ったので試験と面接に来る様にとの事だった

しばらく日を置いてから

また同じ会社から電話が来た

「残念ながら書類選考で落ちました、しかし別の仕事の営業職に応募しませんか?」

と言われた?

どうやら何かの手違いで2回応募していたらしく
一方で審査を通り、一方では落ちた様だ

結局、審査は通ったという事になった


面接の日が近づくにつれ

あれこれ考えた

社内で新しい事業を任され、「これから頼むぞ」
と言う一回り上の先輩達

私がしばらくの間、移動していた部署から戻り
戻ったから、という事で

「あの店でまた皆で飲みましょう」と言う同僚


少しだけ無理な注文を引き受け
「迷惑かけてすまないね、必ず返すから・・・」

新たに人間関係の出来た人の良いお客さん


応援してくれた、様々なお客さん、仲間


とても申し訳なく思った


また、自分の裁量で色々とチャレンジできる環境
少し勿体なく思う


だか、いつまでも自由に出来るわけも無く
結果を出すのが先か、会社の我慢の限界が先か

残るも行くも簡単では無い



面接の日がやって来た

面接を受ける人たちの顔ぶれを見ると
幾分自分より年上か?

いや、おそらく自分が推さなく見えるのかもしれない


その仕事の分野で試験があった
まったく持って出来なかった

業界未経験でも良いとあったので
さほど気にもならなかったが

少しは勉強しておくべきだった


順番に名前が呼ばれ
個室へ入る

「この仕事はハイリスクハイリターンです」
面接官自らがこう言う

「成績が奮えばやっただけもらえます
奮はなければ辞めてもらわなければなりません」

当然であろう

すべての行動が

「自分の利益のためだけに」と
自分の思考が変わっていくのを感じた



翌日、会社の会議があり

「わが社は、まずお客様のために・・・」と経営者が言う
この考え方のほうが私にはしっくりいった

が、このままの状態でもリスクはある


会議中、携帯が鳴る、応募先の会社からであった
当然、出れる状況では無かった

会議が終わり同僚とミーティングがてら食事をしたが
私はどうも気が散って話しが耳に入らなかった


同僚と別れ会議のあったホールで応募先へ電話した

タイミング良く(悪く)鳴り響くパイプオルガンの音が聞こえた
まるで運命の分かれ道とでも言う様に

私の電話をさえぎる様に

その日に限って練習演奏とか・・・
「まったく、よりによって」と思った

珍しくドキドキとした

相手は話し中だった

折り返し電話をくれると言う
しばらく待ったが電話は来ない


仕方なく事務所にもどった

夕方電話があり

「今回は、誠に残念ですが・・・」と電話があった


・・・なぜかホットした



と同時にしばらく好きな仕事が出来るが
足踏みしているわけにも行かず、と


今の仕事も、より本気で望む覚悟が出来た



com

桟橋

先日、同僚の手伝いに行った

珍しく、あまり乗り気ではなかった


指定された場所へ向かうと

錨のオブジェがあった

以前そこであった、ちょっとしたエピソードを思い出した
調子に乗りふざけて、ヘマをした

のんきなものだった


現場に付くと
なんとなく感じていた予感が的中した

そこは以前、乗船した洒落た船が停泊していた

湾に漂う海水がゆっくりと流れ
船や桟橋をゆっくりとゆらす

風がほど良くあり
潮の香りで満ち溢れる

おそらく自分が以前、乗ったであろう船が

・・・「良く来たな、久しぶり」と
迎えてくれた様に感じた

船はその日
出番が無く、つかの間の休日といった感じで

潮の流れに身を任せふわふわと
やさしく漂っていた

港独特の雰囲気


久しぶりに来て
ここは完全に観光地であることを

そしてまた

ここがどこで自分がだれなのか
解らない錯覚に



仕事の時間になり
船に関わる人達と接した

皆とても明るく楽しい性格の人だった
自らが楽しんで仕事をしている

船員の格好をした人たち(実際に船員だが)
みな何故かニコニコし元気が良い

もっとも人を楽しませる商売なので
これが当然なのかもしれないが


「いってきまーすー」

ひときわ大きな声で勢い良く
走って船へ乗りこむ女性スタッフがいた

とても元気が良い、ビックリした

まるで子供がそのまま大きくなった様な・・・

船の出港に向け自らがワクワクしている印象を受けた




待合スペースでは

ラフに着飾った、洒落た若い男女の集団が
乗船待ちをしていた

船が到着すると
皆そこへ吸い込まれる様に一斉に向かった

船内では演出された照明や音楽が流れる様子が
こちらにも垣間見えた

これからの楽しい時間を予感させた

そんな船もしばらくして
桟橋をゆっくり離れていった



気づけば
もうすっかり夜になり

あたり一面はすばらしい夜景となった


ふと視界の先に
古い倉庫街を照らすオレンジ色の照明があった

以前、そのオレンジ色の明かりの中に
私もいたのを思い出した

もう会うことのない人と




しばらくして

別の船が桟橋に着き
修学旅行生たちが降りてきた

どこから来たのだろう?

皆、楽しんでくれただろうか

私たちに
「ありがとうございました」
と挨拶してくれる子もいた

こんな素直な子もいるのかと感心した



ここでも
人を楽しませる仕事に共通した

喜びを、感じることが出来た


com


人は

先日、昼間

前いた部署のひと(女性)から
こちらの部署に仕事の連絡が入った

事務所に私だけしか居なかったので
私が対応した

会話の終わりに私が移動した事を知らず
後になって知ったことや
「そちらの事務所でも頑張ってください」と言われた

バタバタしていてろくに挨拶できなかったことを
詫びた

そして
とてもありがたく感じた


前の部署ではよそよそしく交わしていた会話も

親しい感じの会話になった

電話は、顔は見えないが声だけの二人だけの世界である


意外と人懐こい性格の人なのだろうか?などと感じた

何となく少し緊張した自分に気が付いた・・・



以前も
こんな何気ないことから、何かが始まったこともあるな・・・

などと、しょうもないことを考えた・・・
そんな事を考えている様では、と少し反省した




夜、帰り道


電車の窓から黒い大きな物体が通り貫けるのが見えた
良く見れば深夜の貨物列車だった

こんな時間にも走っているとは知らなかった

薄暗い闇夜を、明かりも無く突き抜ける
味気ない色の貨車が黙々と走り去って行く

とても独特な空気感を醸しだしていた

そして
学生時代に友人に誘われ観た、「暴走機関車」という
映画を思い出した

学生時代に観た映画はなかなかインパクトがあった
邪心も無く
感性が研ぎ澄まされていたからだろうか

今、同じものを見てもさほど楽しめないかもしれない

そして
子供時代良く遊んだ友達を思いだした

子供は本能のままに
友達を選びグループが出来ていた気がする

自分は意外とやんちゃな友達も多かった気がした
グループのリーダー格の彼は

以前、風の噂で
違う世界で生きている事を聞いた

あれから、どうしているのだろう・・・

子供ながらにも根はいいやつだと感じていた

仲間をかばい、私もずいぶん助けられたのを思いだした



そんなことを考えているうちに
いつしか眠っていた様だ

隣にいた酔っ払った人の足が私の足を軽く叩き
ちょうど降りる駅で目を覚ました、乗り過ごさずに済んだ

その酔っ払いに感謝して電車を降りた
普通に目を覚ましていたら腹を立てていたかも知れない




駅からの道を歩きながら
ふと思った


自分も含め、人は皆何かしら悩みや何かしらを抱えて
生きている人の方が多いのではと感じた

何の悩みも無く生きている人の数より
圧倒的に多いのではと感じた


この年になり今さらながら
そんなことにやっと気づくとは

我ながら
ずいぶん呑気なものだと思った


com

移動

震災の影響で
他の部署へ応援に行っていた

応援先の上司は社内でも評判が悪く

接してみると成る程と感じるところが多々あった

私も仕事上で衝突して
大人げなくやりあってしまったが

周りの同僚は
逆らわず陰口を言って気を紛らわしている様だった

(彼らは立場上仕方ないのかもしれない)

そんな日々が続き


いよいよ
私は
元の部署へ復帰することになった

移動する前日の夕方

急にミーティングを行うことになった

例の上司が話し始め
終わりに

私へ
「有難う・・・」と
「元の部署へ戻ってもがんばる様に」という
彼からは想像も付かない言葉が出て

皆驚いていた

私も、色々とあったが御礼だけは言おうと決めていたのだが

ビックリして、何と言って良いのか言葉が出なかった

毎日悪口を言う同僚も
その日は何も言わなかった

ミーティングが終わると上司はニコニコしながら帰って行った

とうとう私は礼を言う機会を失ってしまった


どうやら
彼の方が一枚上手の様だった





元の部署に戻り

以前の様に自分で儲かる仕組みを作る
自由だが自分の責任に直結する仕事に戻った

また、元の視点へ変えなくてはならない

少しの間、違う動きをしていたせいか
感覚が少し変だ



同じ社内でも、決められた枠の中で働く人達の気持ちが
少しは理解できたのかも知れない

又、他部署の人ともつながりが出来
今後、共に様々な協力が出来そうだ

とてもありがたい期間だった




後日、他の現場で偶然、彼を良く知る人と組んで仕事をした
色々と話しを聞き
聞くと少し見直したと同時に

周りに疎ましく思われ
なんでそんな風にしか生きられないのかとも思った

会社で威張っている彼が
やけに小さく寂しげに感じた


com

天候

先日
学生さん向けに食事を出す機会があった

仕事柄、様々な人と接することが出来る


昼の時間になり

皆、次々と食事を取りに来た

もう大人と体格も変わらない中学生とはいえ

接してみると、まだまだ子供で、無邪気なものだ

新学期のせいか小学生とさほど変わらない感じの子もいる

男の子も女の子も無く、かわいいものだ

用意した食事を、ほっぺたを膨らませながら

モリモリと元気良く食べてくれる


子供たちに出す食事は、より一層気をつかう
ある意味、人の命を預かる責任の重い仕事であると感じる

当たり前のことだが、出すこちらは
調理するスタッフをはじめ細心の注意を払い
ここまでたどり着いた

喜びそうなメニューやカロリー計算

アレルギー体質の子のために見た目を似せて
違う調理方法や食材を選ぶ

大人たちのそんな苦労をよそに(苦ではないが)
なんの不安も無く、友達とふざけ合い楽しく食べる子供たち

それを見て心の底から不思議と
うれしさや、喜びがこみ上げてきた

この感覚は今までもどこかで感じたものだ


私たちが提供したものを
楽しそうに食べる
友達とふざけ合い共に食事をする

彼らにしてみれば、何でもない1日なのかも知れないが

損得の計算も無く
こんな時が味わえるのは学校時代だけなのかもしれない・・・

そんな何でもない1日に関われ
少しは貢献できたのだろうかと思うと

良かったと思う


ふと
窓の外へ目を向けると

さっきまで降り続いた雨は止み

明るい日の光が差し込み、青空がのぞかせる


まるで私の心を表しているかの様に・・・



そしてこの雨により
救われた自分と

一つ仕事が終わった安堵感からか

一気に気が抜けた・・・



夕方
事務所に戻り

夜に近づくにつれ

珍しくふりつづいた雨のあと

びゅうびゅうと音をたてた強い風が
シャッターを叩き、窓を揺らす


まるで私の心を揺さぶる様に・・・


私の心はその音や風におびえ


今こうして様々なことをして
日々歩むことで


過去を引きずっていた自分を
すっかり忘れている事に気がついた


・・・そんな過去もいつの日か思い出し
懐かしく思うのだろうか

今は懐かしむ余裕すら無い・・・


人は時を重ねることで
過去を忘れられるのだろうか

前向きにがむしゃらに進んできたのは

何かを忘れたいがために、そうしてきたのだろうか

あるいはそうする事によって
いままでを正当化しようとしているのかもしれない


いくら意地を張っていても

私の心はそれを知っている


com
<< 前へ     >>次へ
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。