現在「お米」の主流はコシヒカリになっていますが、日本には「和食によく合う」「冷めてもおいしい」という特色があるササニシキがあります
寿司酢を加えてもあっさり
ササニシキは、コシヒカリに比べてアミロース含有量が多いため、食べるとあっさりしています
寿司酢を加えてもベタベタしないので、寿司職人が好んで使うという話しもあるようです
作りづらくても作る
和食にも合って、冷めてもおいしい、なのに広く世間に出回らないのは作りづらいという点があげられます
日本の人口を賄うだけのお米を作るということに「作りづらさ」は大きなネックとなりました
1963年に宮城県で誕生したササニシキは、かつては東の横綱と呼ばれる人気品種でしたが、茎が細く耐倒性に弱い、いもち病抵抗性に弱い、冷害に弱い、などがあり作付け面積が減少していきました
しかし生活クラブは、遊佐(山形県)の適正品種ということを再認識し、農法・生産者・取り組み数量を特定して「庄内ササニシキ」として取り組みを進めていきました
作り続けてほしい
生活クラブ組合員の中では、そんなササニシキに対し『作り続けてほしい』という声が上がっています。利用する組合員が増えれば、供給量もぐんと上がるかもしれません
現在一年を通しての取り組みではなく、供給期間が限定されています
おいしさ再認識
現在、1年を通して食べることができない生活クラブのササニシキ
私個人的には、取り組みがない期間はコシヒカリを食べています。もしくは同じササニシキ系の「ささゆた香」
本当は一年を通して食べたいササニシキですが、ここで発見をしたことがあります
それはササニシキのおいしさを再認識できるということです
粘りがあり、もちもちしたコシヒカリももちろんおいしく食べているのですが、久しぶりに炊いたササニシキのおいしいことといったら感動ものです
この先、一年を通して購入できるようになったら、ササニシキを食べて一年を過ごすことになると思いますが、それまではそれぞれの違いを楽しみながら、どちらもおいしく食べていきたいと思います
生活クラブの取り組み必見
生活クラブが遊佐町農協とササニシキ3000俵の取り組みを開始したのは減反制度がはじまった1970年
米を媒介にし、産地と消費地の今後の有りようを「ともに、平等の立場で考えていく」という取り組みです
この取り組みはその後、平田牧場などの各種生産物に順次広がっていきました
50年も前から生活クラブは、作るもの・作る人・作る土地・食べる人・そしてこれからの行先までをトータルに広い視野で考え取り組んできていたのですね
おいしく食べてるだけ
自分は食べるものを選んでおいしく食べてるだけ
それだけで色んなものが繋がり、支えることまでできるなんて、これほど簡単ですばらしいことはありません
自分にできる「選んでおいしく食べること」を、これからも無理なく続けていきたいとおもいます
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