2012年07月31日
コミュニケーション能力とはどんな能力?
僕が学生の頃、就職活動をしている時に企業の採用要項でよく目にしたのが、「コミュニケーション能力」である。就職活動セミナーなどでも、「企業が求めているのはコミュニケーション能力のある人」と説明を受けたことがある。
最近はどうなのか、試しに「コミュニケーション能力」「新卒」で検索してみたところ、やはり企業が求める人物像の上位にコミュニケーション能力が高いことが上げられているようだ。
当時の僕は、一応それなりに社交性もあるつもりだったし、面白いこともそれなりに言えた。どんな人ともそれなりに会話ができていた。そのため、コミュニケーション能力は高い方だと考えていた。
しかし、僕が自慢するそれは、本当にコミュニケーション能力なのか?
現在、僕はサラリーマンとして、SE(システムエンジニア)として仕事をしている。僕の仕事は1つのプロジェクトに数人のメンバーが集まってチームを組んで作業をするのだが、プロジェクトの失敗の最も多い原因がコミュニケーション不足だ。
コミュニケーション能力の高い人材を採用しているにも関わらず、コミュニケーション不足が起きているのが現実である。
なぜそのようなことが起きてしまうのか? もちろん、他人との交流を避け、独りで作業を進めるメンバーも中にはいる。しかし、もっと根本的なことで、コミュニケーション能力とはそもそもどんな能力なのか? その意思疎通ができていないからだ。
企業の人事担当や、就職セミナーを開く講師などは、「コミュニケーション能力」などと抽象的な形のない能力をありがたそうに重宝しているが、とてもバカバカしい。僕が思うコミュニケーション能力の認識と、人事担当が思うコミュニケーション能力の認識と、講師が思うコミュニケーション能力の認識が一致するわけではないのだから、この時点でコミュニケーションが取れていない。この場合、コミュニケーション能力がないのは、僕なのか、人事担当なのか、講師なのか、誰でもない。本当の意味でのコミュニケーション能力など存在しない。現在、広く使われているコミュニケーション能力など、ただの言葉だということがよくわかる。それと同時に、採用要項でコミュニケーション能力を求める企業は、なんとなく誰にでも当てはまりそうな事柄を並べ、ただ多くの応募を得たいだけだ。多く集まった中から選ぶ方が選びやすいから。
僕はそんな企業あまり好きじゃない。
とはいえ、世間的にコミュニケーション能力が主流になっている現在、採用されるには企業の言うコミュニケーション能力を持ち合わせなければいならない。
僕が仮に今学生だとして、就職活動をしているとした場合、コミュニケーション能力は社風だと考える。その企業の言うコミュニケーション能力とはなんぞや? 協調性があってチームワークを大切にするのか、報連相ができてきっちりした仕事をするのか、自ら意見ができる行動力なのか、臨機応変に対応できるプレゼン能力なのか、まあどんな会社なのか観察するための材料として見る。
仮に自分に合わないと思ったらこちらからお断りする。
僕は就職活動で苦労した。僕の場合はたまたま自分に合った会社だったからよかったが、苦労した末にようやく就職した会社が自分に合わない会社だった場合の悲惨なこと。なので、今就職活動を行っている学生には、悲観的にならず自分の意思を持つことをお勧めしたい。企業に選んでもらうのではなく、自分から企業を選ぶ意識で。コミュニケーション能力などバカなことを言っている企業には、「おたくのコミュニケーション能力とはどんなものですか?」と逆にそのコミュニケーション能力があるのか見極めてもらいたい。
最近はどうなのか、試しに「コミュニケーション能力」「新卒」で検索してみたところ、やはり企業が求める人物像の上位にコミュニケーション能力が高いことが上げられているようだ。
当時の僕は、一応それなりに社交性もあるつもりだったし、面白いこともそれなりに言えた。どんな人ともそれなりに会話ができていた。そのため、コミュニケーション能力は高い方だと考えていた。
しかし、僕が自慢するそれは、本当にコミュニケーション能力なのか?
現在、僕はサラリーマンとして、SE(システムエンジニア)として仕事をしている。僕の仕事は1つのプロジェクトに数人のメンバーが集まってチームを組んで作業をするのだが、プロジェクトの失敗の最も多い原因がコミュニケーション不足だ。
コミュニケーション能力の高い人材を採用しているにも関わらず、コミュニケーション不足が起きているのが現実である。
なぜそのようなことが起きてしまうのか? もちろん、他人との交流を避け、独りで作業を進めるメンバーも中にはいる。しかし、もっと根本的なことで、コミュニケーション能力とはそもそもどんな能力なのか? その意思疎通ができていないからだ。
企業の人事担当や、就職セミナーを開く講師などは、「コミュニケーション能力」などと抽象的な形のない能力をありがたそうに重宝しているが、とてもバカバカしい。僕が思うコミュニケーション能力の認識と、人事担当が思うコミュニケーション能力の認識と、講師が思うコミュニケーション能力の認識が一致するわけではないのだから、この時点でコミュニケーションが取れていない。この場合、コミュニケーション能力がないのは、僕なのか、人事担当なのか、講師なのか、誰でもない。本当の意味でのコミュニケーション能力など存在しない。現在、広く使われているコミュニケーション能力など、ただの言葉だということがよくわかる。それと同時に、採用要項でコミュニケーション能力を求める企業は、なんとなく誰にでも当てはまりそうな事柄を並べ、ただ多くの応募を得たいだけだ。多く集まった中から選ぶ方が選びやすいから。
僕はそんな企業あまり好きじゃない。
とはいえ、世間的にコミュニケーション能力が主流になっている現在、採用されるには企業の言うコミュニケーション能力を持ち合わせなければいならない。
僕が仮に今学生だとして、就職活動をしているとした場合、コミュニケーション能力は社風だと考える。その企業の言うコミュニケーション能力とはなんぞや? 協調性があってチームワークを大切にするのか、報連相ができてきっちりした仕事をするのか、自ら意見ができる行動力なのか、臨機応変に対応できるプレゼン能力なのか、まあどんな会社なのか観察するための材料として見る。
仮に自分に合わないと思ったらこちらからお断りする。
僕は就職活動で苦労した。僕の場合はたまたま自分に合った会社だったからよかったが、苦労した末にようやく就職した会社が自分に合わない会社だった場合の悲惨なこと。なので、今就職活動を行っている学生には、悲観的にならず自分の意思を持つことをお勧めしたい。企業に選んでもらうのではなく、自分から企業を選ぶ意識で。コミュニケーション能力などバカなことを言っている企業には、「おたくのコミュニケーション能力とはどんなものですか?」と逆にそのコミュニケーション能力があるのか見極めてもらいたい。
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