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生理休暇は本当に取れる?

サラリーマンは個人事業とは違い、労働の対価として雇い主から賃金を受け取る。このバランスが取れているから雇用が成り立つ。
なんて僕は思わない。労働者の方が弱い。理不尽な強要に耐え生活のため、現状以上の悪条件を引き合いに不本意ながらなんとなく理由を付けて納得している。
そんなサラリーマンの不満の中で今日は有給休暇について僕なりの考えを発表したいと思う。しかも生理休暇について。

僕は男で生理はない。もちろん生理休暇を取ったこともないし、取ることも認められていない。ちなみに僕が今努めている会社と前に勤めていた会社は、女性に限り生理休暇が設けられていた。
大学を卒業して入社したての頃の僕は、女子は休みが多くていいな。などと安易に考えていた。
しかし僕は数年前結婚し、妻と二人生活を始めたことで、生理がとても辛いことを目の当たりにした。「男が何を言うか」と思う人もいると思うが、僕なりに思っていることを言いたい。
僕の妻は生理が重いほうで、毎回薬を飲んでいる。薬を飲まないと、時に痛みで気絶することがある。そのお陰か、妻はとても安産だった。妻いわく、生理痛の方が出産より痛かったらしい。
それぐらい生理の日は辛く、特別なのだということである。
そのため、多くの企業では生理休暇が設けられている。

が、しかし。本当に生理休暇はそのために設けられたものなのか? 表向き、世間体、条例など、いくつかの制限のために仕方なく設けたのではないだろうか?

僕を含め男性はあまり生理休暇を取得する時がイメージできないことだろう。試しに、男性は自分が女性になったつもりで、実際に生理休暇を取得する時のことを想像してみよう。

朝起き、体がだるく、お腹が痛い。そう、あなたは生理。会社に出社しようにも、支度することすら困難なくらい体調が悪い。仮に無理して会社に出社したところで、まともに仕事ができるのだろうか?
やむなく今日は休むことにし、会社に電話をかける。
「はい。×××商事です」
「おはようございます。一課の鈴木です。課長いますか?」
「はい。課長の高橋だ。どうかしたかね?」
「あの、今日□□なので会社休みます」
ここで問題。あなたは何と言って会社を休みますか? □□を埋めなさい。
本来の正解は「今日生理なので会社休みます」である。嘘も付いていないし、生理休暇を取得するために正しく申告している。
しかし、報告する相手が男性だった場合、素直に「生理」と言えるだろうか? 赤の他人に月経日を報告するみたいで、なかなか本当のことが言えないだろう。どうせ有給休暇も消化できないでリセットされるんだし、体調不良にして有給休暇にすればいいか、と考える人が大半ではないだろうか?

今回の問題とは外れるが、他の意見として、仕事が忙しい時に休んだところで、結局休み明けに苦労するのは自分なんだし、周りの人にもいい顔されないから、休みたくても休めない。という人がいるだろう。人に移すわけでもないし、自分が無理すればいいや、と言って強行出社する人。

統計を取ったわけではないが、この二つの選択肢が多数派意見ではないだろうか?
このような形式だけの生理休暇システムに意味はあるのだろうか?
生理休暇と通常の有給休暇をトータルで設定し、取得しやすくする方が良心的ではないだろうか?
また、有給休暇もそうだが、もっと取得しやすくする制度に変えるべきでは・・・。といってもこれと言った案もない、僕サラリーマン。

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