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冬の代名詞的存在のおでん

冬が近づくとなぜか恋しくなってしまうのがおでん。おでんというと家でみんなで鍋を突っつきながら食べるという感じが少し前まではありましたが、今ではコンビニでも売られるようになり、家庭で作ることがかなり減ってしまった料理でしょう。確かにコンビニのおでんはそれなりに美味しいですし、家でおでんを作ってしまうと結構大量に作ってしまって数日間毎日おでんということになることもあります。

そして、大人になってお酒が飲めるようになるとおじさんたちの印象が強くなりますが、熱燗におでんというコンビネーションを知ることに。これは本当に最高です。熱々のおでんで心が温まるところに、芯から体を温めてくれる熱燗を体に流し込むことで冬の厳しい寒さも全く感じなくなるからです。逆に涼しさを感じることだってあります。家で熱燗を作っておでんを食べるというのもいいですが、やっぱり昔ながらの居酒屋さんで夜のひと時を楽しむのは一つの喜びです。

そんな中、居酒屋とも少し違う本格的おでんの名店を数年前に見つけました。そのお店の名前は「福島屋」

名店福島屋








麻布十番の駅から歩いて数分の場所にあるこの福島屋は非常に歴史のあるおでんの名店です。麻布十番と聞くと何となく超高いというイメージのある方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。福島屋さんでは一階でおでんを店頭販売されていますが、二階ではおでんやお酒をいただく事ができます。私が伺った時は昼近くだったのでおでん定食というものを注文している方が結構おられました。おでんにごはんという事です。なかなかこの組み合わせを提供してくれるとことはないので結構レアメニュー。しかも値段も1000円前後でしたから、手頃です。この日は平日ではなく休日だったので、私はおでん10種1400円程度と日本酒熱燗をいただきました。どれも手作りのこだわったおでんで無くなり次第終了ということです。先ほどコンビニのおでんの話を少ししましたが、このおでんを食べたらもうコンビニおでんに戻ることは絶対できません。旨味がしっかり凝縮されたこのおでんは熱燗との相性なんて聞くのがバカバカしいくらい絶妙です！そして、おでんを食べ終わった後このだしを飲むのですが、濃すぎずあっさりしていて、ホッとします。普通であれば、これで終わりなのですが、あまりに美味しくて、またおでん10種に今度は名古屋風味噌おでん盛り合わせ、追加の熱燗。やっぱりおでんは最高です。残念だったのはおでんでもこの味噌おでん。名古屋の味とは全然違っていて普通のおでんに少し味噌を足して馴染ませたもののようでした。

かなり食べて飲んでしたのでまあまあいい値段になってしまいましたが、すごく満足のいくお店でした。店内も広くは全くないのですが、落ち着いた雰囲気で居心地がよく、親しみやすいです。

麻布十番にもこんなに手頃な名店が

麻布十番といえばかなり高級なレストランやお店がある場所ですから、名店の競合地域といえますが、その分値段も高くなる傾向にあります。麻布十番にある焼肉屋さんに以前お邪魔した事がありました。この時はたまたま通りがかりに入店したのですが、かなり美味しい焼肉を提供してくれました。元SMAPの草薙さんが横でマネージャーとご飯を食べていました驚。私は純粋に食事をしに来たわけですし、相手もそうだと思いますから、特に声をかけたりするようなことはせずそのまま静かに食事をしたのですが、少し相手としたら気づいて欲しかったのか急にメンバーに電話をかけ始めて微妙にアピールしていた感がありました笑。お肉は美味しかったのですが、やっぱり結構いいお値段でした。このように、有名人も多く訪れる麻布十番ですから、1000円前後で食事ができる名店というのはあまりないというのが普通なのですが、福島屋さんは誰にでも楽しめる値段設定です。おでん専門店ともなると結構高い料金設定のお店も数多くある中、こういうお店は貴重です。麻布十番周辺に行く際はぜひまた立ち寄りたいです。