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しゃぶ禅

しゃぶしゃぶ、すき焼き専門店のしゃぶ善は高級和牛の食べ放題の先駆け的レストランと言えます。まだ15年以上前でしょうか。その当時は、現在のように食べ放題のお店なんてほとんどありませんでした。私はたまたまクレジットカード会社の宣伝でこのしゃぶ禅というレストランを知ることとなり、行ってみることに。その時は福岡店だったのですが、レストランの雰囲気もよく、店員さんの対応も非常によく、肉も非常に良かったという記憶しています。値段も当時ではかなり手頃だっとように思います。

なぜかそれほど有名にならないしゃぶ禅

これほど料理の質も良く、接客サービスも良いしゃぶ善なのですが、地名度は他の有名しゃぶしゃぶ、専門店と比べると劣ってしまいます。それでも、私が以前お邪魔させていただいた福岡店は非常に良かったので、一かは本店に来たいと思っていました。

海外の友人が東京に来た時に六本木店へ

数年前、友人が東京に来たため、何が食べたいか尋ねると、「すき焼きとかしゃぶしゃぶが食べてみたい。食べたことはあるのだけれど、海外でしか食べていないから日本の本当の味が知りたい。」せっかくだから老舗とかもいいかなと色々お店の候補はあったのですが、そのあとに思いがけない一言が。「でも、霜降りは食べられない。あまり脂の強すぎるお肉は体に合わない。」これは老舗じゃない方がいいなと瞬時に私のお店洗濯方法が一変。しかししゃぶしゃぶやすき焼きというのは日本人にとってもやはり高級料理。最近では2000円程度でしゃぶしゃぶ食べ放題を提供する店が増えて来ましたが、これはおそらく海外のしゃぶしゃぶレストランと同レベル。老舗に近いけれど、赤身に近いような肉を出してくれるところ。そして、欲を言えば、すき焼きとしゃぶしゃぶ療法が食べられるお店。色々考えていたら、「しゃぶ禅どうなんだろう？」

調べてみると、私の考えと完璧に適合。しゃぶしゃぶとすき焼きが同時に食べられて、それほど脂のきつくないお肉を提供してくれて、食べ放題。電話で肉についての問い合わせをしたところ、国産リブロースですが、それほど脂がきつくなく程よい脂加減とのこと。（選ぶコースによって肉の種類や質は異なります。）

しゃぶ禅六本木本店到着

お店に入るとしっかりとしたしゃぶしゃぶ専門店の風格ある作りになっていて、とても良い席を用意していただきました。以前はなかったのですが、今のしゃぶ善にはポイントカードがあるということだったので、入会することにしました。そしたらなんとグラスワインを一杯無料でいただくことができました。この不意打ちは非常に嬉しかったです。友人もビールとかは飲まないのですが、ワインは飲むので非常に喜んでいました。





鉄鍋と鍋の両方がセットされて好きなように楽しむことができます。お肉や野菜等どれだけでもお腹いっぱいになるまで持って来てくれて、店員さんもすごく丁寧。よく食べ放題というお店でも「まだ食べるのか。」というような雰囲気がとても伝わってくるところがありますが、このしゃぶ禅六本木本店は全く別。お肉がなくなる前に、店員さんを呼ばなくても「お肉をもう少しいかがですか？」と声をかけてくれる。しかも笑顔で。そして、高級料理にしては少しカジュアルな部分も海外に来た人や若い世代の人にはいいのではないかと思います。例えば、食べ方。高級店だと仲居さんがしゃぶしゃぶを作って、器に入れてくれますが、しゃぶ禅ではそれほどずっとつきっきりではありません。なので、好きなように食べることができるので高級料理を家庭的な感覚で味わうことができるのです。





最後のシメに、うどんを勧められたのですが、友人も私ももうお腹いっぱい。でもわがままな私たちは一口だけ食べたいんです。ただ完全なわがままだし、食材を無駄にするのは申し訳ないから、「すごく食べたいんですが、残してしまうと勿体無いので、もし一口作っていただけるなら是非食べたいです。」と伝えました。そしたら、感激な対応！「せっかく来て頂いたのですから、私もぜひ食べて帰って頂きたいです。全然残して頂いて構いませんので、しゃぶしゃぶの方のきしめんとすき焼きの焼うどんと両方召し上がってください。」

少し少なめに作ってはくれたのですが、やっぱり量多いよね。でも、こんな風にお客さんにセッk買う来てもらったんだから喜んで帰って欲しいと言われたら、私たちもちょっと無理して食べちゃいました笑。もう限界突破をしていまい、帰りは二人ともかなりお腹がきつかったのですが、大満足。





会計での心温まるおもてなしは粋

私たちが会計に行くと、大女将らしき方がひょっこり出て来てご挨拶。「本日は遠いところからお越しくださいまして、誠にありがとうございます。」友人だけではなく私も全くこの店の常連でもないのでまさか大女将が挨拶に出てこられるとは考えてもいませんでしたが、とても嬉しかったです。本当に美味しく料理をいただかせて頂いたことと素晴らしいおもてなしであったことを伝えると、大女将もとても喜ばれていた様子。友人の来ていた上着がとても気に入ったらしく、私もこの服が欲しいと急に言い出し、少し会話を楽しませて頂いた後で、大女将がお土産として紙で作った箸置きや爪楊枝などを友人に。別に大したものではないですが、私の友人に少しでも日本を楽しんでいって欲しいという温かい大女将のお心遣いには感激でした。友人もこのお店をとても気に入り、心から「大女将、今日は本当にごちそうさまでした。また来ます。」と伝えることができました。

やはりしゃぶ禅であっても六本木本店は別格

私は福岡店、名古屋店、六本木本店の3店舗しか行ったことはありませんが、やはり全てにおいて六本木本店は別格です。この理由はやはりあの大女将の存在でしょう。あの大女将がいるからこそ、周りの従業員おお客さんに対する接し方が全然違うのではないかと思います。名店や老舗はもちろんそこでしか味わえないものがありますが、このしゃぶ禅六本木本店は私が海外の友人をしゃぶしゃぶ・すき焼きに連れてくるならここ以外にないと言えるお店です。もし海外からのお客さんが来られる時に、お店選びで迷っているのなら、ここで決まりでしょう！