2017年03月10日
「南洲翁遺訓」とは?
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「南洲翁遺訓」という本をご存知でしょうか?
西郷隆盛の言葉を集めて、一冊の本に仕立てたものですが、
驚く事に、出版されたのは薩摩からではなく、旧庄内藩からだと
言うことです。
明治8年、庄内から数名の若者達を連れて西郷を訪ねてきた
筆頭家老「菅 実秀」は、西郷の人格に改めて感服し、帰る際に
2名の青年に「西郷様の語られた言葉を、一字一句書きもらすでないぞ」
といい含め、留学生として薩摩に残しました。
それから、明治10年に西南戦争が起きるまでの間、
彼らが書き留めた西郷の言葉は膨大な数に及びます。
しかし、「賊軍の将」とされてしまった西郷の言葉集を
おおっぴらに出版など出来ませんでした。
明治22年2月11日、大日本帝国憲法発布に伴う特赦によって
異例の速さで西郷の賊名が取り除かれると、翌明治23年1月
「南州翁遺訓」は上梓されたのです。
「菅 実秀」は、旧庄内藩士達にこの本を持たせ、彼らは
日本中に旅立っていきました。
薩摩の人間達がこの事実を知るのは、だいぶ後になってからの
事です。旧庄内藩主「酒井忠篤」と家老「管 実秀」。
この二人の人格者がいなければ、「西郷隆盛」の人間像についても
今のようには伝わっていなかったかも知れません。
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