今回は、初めての10kmマラソンへの参加の話の続きとなります。
後輩が見つけてきた10kmの大会ですが、モロに10kmメインの
市民マラソン大会でした。
陸上経験者もおらず、練習計画や練習方法もちゃんとしたもので
ないので不安でいっぱいでしたが、「死ぬことはないだろう」と
前向きに考えてました。
いよいよ、明日が大会という時に誰かが「コースの偵察に行こう」
と言い出しました。ちょっと何を言ってるのか分かりませんでした。
明日が本番なんです!
コースはわかってるから必要ない派と路面の状態などを知りたい派で
意見の対立がありましたが、堤防と河川敷のコースが混じっている事や
折り返し点を確認したいと言う意見もあり、見ておいた方が良いだろう
と言うことでみんなで自転車で偵察に行くことにしました。
明日が本番だと言うこともあり、自転車で偵察なら疲労が残るなんて
ことはないだろうと鷹を括ってました。
コースは、堤防と河川敷なので前日から準備が出来てるようでした。
道路に石灰で矢印の表示があったり、案内板なども確認できたので
偵察の成果あり!と言うところでしょうか。しかし、しかしです!
翌日、お尻(さらに上品に言うと臀部と言う)が筋肉痛でした。
想定外でしたが、ちょっと考えればわかりそうなことですよ。
歩こうが走ろうが、自転車だろうが、10kmは10kmなんです!
偵察に行こうなんて、誰だよ。初めての市民マラソン大会なのに
お尻が筋肉痛って、シャレにならん!
三人寄れば文珠の知恵とか言うけどなぁ、五人おったよ。五人!
とスタート直前までお尻をさすりながら恨み節全開でした。
しかし、こんな個人の事情などに構ってくれるはずもなく、
スタート位置に集合してくださいのアナウンスが流れて、
あちこちから三々五々集まって来ました。
スタートラインで特に並ぶ順番は指定されてないので、少しでも
早くスタートしようと割と前にいました。
初の市民マラソン大会参加で、10kmを走るのも初めてで緊張は
MAXだったと記憶してます。
ですから、どう言う人たちが参加してるんだろうとか考えることも
なく、周りを観察することもなく、ただ、サロメチールの匂いに
圧倒されてました。
程なくしてスタートの号砲が秋空に響いたのでした。
気がつきませんでしたが、私の周りには高校生が固まっていました。
私たちは限りなくビギナーです。初参加です。
スタートしてから怒涛の走りで、肘がブンブン飛んでくるような振り
で、「あぶねぇじゃないか」と避けながら思いましたよ。
「陸上って格闘技か?」
地元の高校生はこう言う大会で腕試し(いや足試しか?)をしている
のでしょう。そんな彼らの周りにいた私たちがいかんのです。
初心者なんだから並ぶ位置は中盤以降にすべきでした。
あっと言う間に置いていかれたのは言うまでもありません。
「10kmなのに最初から飛ばすんや」と驚いたとともに余計なお世話
なのですが「大丈夫か」とも思ってました。
私はと言うと、高校生の軍団を巧みにかわして(いえ、多分、向こうが
うまくよけてくれたのでしょう)、苦しい呼吸をしながらも、黙々と
走ってました。堤防から河川敷に降りて、河川敷から堤防に上がって、
折り返し点を過ぎたところでは、もう既に息が上がってました。
残念ながら足に力が入らず、足はあがってなかったと思います。
腕が振れてれば少しは楽に走れたのかもですが、練習が十分でなく
フォームも固まってないので体がバラバラの動きだったろうと思います。
しかし、なんとかゴールは出来ました。吐きそうになりながら、呼吸を
整えて、参加賞とポカリをもらい、そして完走記録証を受け取りました。
タイム的には1時間くらいはかかると思ってましたが、意外にも1時間は
切ってましたので「意外と走れるじゃん」と思ったのでした。
この後は、居酒屋で打ち上げになったのは言うまでもないでしょう。(^ ^)
<次回に続く>
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