2022年11月01日
11月の異名“霜月”の由来
11月になると、すっかり秋の深まりを感じるような時季になります。
その11月の異名はご存知でしょうか。
「霜月」といいます。
その由来ですが、旧暦の11月は、今の11月末から1月上旬にあたります。
真冬を感じる季節になっています。
そのため、霜が降りる月→霜降り月が転じて、霜月になったというのが定説になっています。
その根拠となったのが、平安時代の歌人、藤原清輔(ふじわらのきよすけ)が書いた「奥儀抄」の中に
十一月(しもつき)、霜しきりに降るゆえに霜降月(しもふりつき)といふを謂わり
とあります。
藤原清輔の和歌は、小倉百人一首の中にもあります。
ながらえば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき
〈現代語訳〉
長く生きたならつらい今が懐かしく思い出されることでしょう。
つらいと思っていた昔が今は恋しく思えるのだから。
藤原清輔は、若い頃から父親に疎まれていたので、政治ではなかなか活躍ができませんでした。
そんな苦労を顧みたのが、この和歌ではないでしょうか。
今日は、11月の異名“霜月”の由来について、取り上げました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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