2010年12月31日投稿。
籠の中で飼われることに慣れてしまつたら、
其れは果たして、
人と呼んでよいのだらうか。
籠の中で寵愛を受けるためだけに座つてゐるのだらう、
其の身体は庇護のもと、
不健康を維持して、
偏愛者に愛でられるためだけに存在し、
嗚呼、
啼くことさえも自由を許されず、
如何して、そんな、籠の、中で、
もう自己の力で歩けもしないのだらう。
もう歩くことも止めてしまつたのだらう。
歩くを必要とされなかつたのだらう。
ただ、
其処に在るだけを、望まれてゐたのだらう。
悲しいね。
世界はこんな浅はかで、
それなのに、
依存がなければ生きてもいかれないなんて、ね。
※「無意味な言葉が僕の翼になる」と並行して某所に投稿していた作品です
タグ:2010
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