2008年05月15日
雨と息子とストライキ
今日、夕方、晴れていたので、散歩に外に出ていた。
雨雲と雷が空の向こうに見えてきたので、若干慌てて
家に急いだが、どしゃぶりに遭ってしまった。
ずぶぬれである。
la pluie
家の前にびしょぬれで戻ると、玄関先に息子が
立っている。どんなに雨が降っても、傘など手に
したことのない息子が、傘を手にしていた。
息子の髪も濡れていた。
息子は私を見ると、「今、迎えに行こうかと
思って。」と言ってくれた。
J'allais te chercher.
な、なんて優しい息子!
息子は傘を持って私を探しに出たが、結局
私を見つけられなくて、玄関先に立っていた。
彼もずぶぬれだった。
なにしろ、すごい雨風だった。
さて、その息子、明日は高校の先生と
クラスメートと全員でパリ市内へデモへ
行くそうである。
ストライキ ぐれーヴ la grève
理由は、フランス政府が教育に
携わる先生を含む役人の数を削減すると
政策を出しており、それに対する抗議の
ためである。
で、何時に行って、何時に戻ってくるの、
と、聞くと、まるでわからない、と言う。
A quelle heure tu pars à Paris ?
Je ne sais pas.
A quelle heure tu reviens ?
Je sais pas...
もしかして授業ないのか、と聞くと、
でも体育が午後あるからなあ、と、
つぶやく息子。
何、こいつう、体育の授業しか気に
しないのか…と、思わずため息が出る。
でも、雨の中の私を心配して傘まで
手にしてくれた息子、大好きだよおおん。