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2017年05月12日

Today's Choice #X+3 僕の好きな先生と二本の線


忌野清志郎 − 僕の好きな先生


人は通り過ぎてきた時代の中で
いろいろな影響を潜在、顕在意識下で
受けているのではないでしょうか。

自分もいまさらながら、
こんなものが今の自分の
背景になっているんだなぁ・・・と
思うことがあります。

リアルタイムでは
あまりに当たり前に空気のように
そこらじゅうにあって
知らないうちに
感化されたつもりがなくとも
体に染み付いていたりします。

1979年だったか1980年だったか・・・
漫才、ひいてはお笑いブームの原点ともいえる
THE MANZAIという番組がありました。
 フジテレビの黄金時代です。

 そんな中で、こんなスピンオフが・・・ 
トリオ・ザ・テクノ − 漫才

 
草刈正雄さんはもちろんご健在です。
北海道のヒロミちゃんと高橋ユキヒロ氏の父上については
しりません。
忌野清志郎さん、初代林家三平さん、柳家金語楼さん、
小野田寛郎さん、大河内傳次郎さんは亡くなっています。
 
 ちなみに、オリジナルの番組はこんな感じでした。
時代が緩やかだったので、不適切な内容を感じた場合は
視聴される方の責任でマスキングしてください。
ツービート − 漫才


 だいぶ話が迂回しました。

文化、音楽、芸術、娯楽、政治、経済、宗教、思想・・・
さまざまな時代特有のイデオロギーというか
価値体系があって
そこを通り過ぎることで知らず知らずのうちに
そういったものが自分を形作っているすべてではないが
要素になっていると感じます。

音楽を聴いたり、
動画を観たりしていて
そんなことを感じます。



歌じゃなく、リアルに 
​​​​​​​僕の好きな先生は中学の選択科目の美術の先生でした。
初めの授業で先生は黒板に
二本の線を書きました。
一本は定規を使ってまっすぐに右から左へとスッと。
もう一本は、フリーハンドでゆっくりと力強く、
先に描いたまっすぐな線の下に。

『どちらが直線らしいと感じる?』
という問いが投げられたとき、
確かに下に書かれた微妙に揺れのある線に
直線を感じました。

先生いわく、
『上は定規に沿った線。
 下は画家が直線を表現したものだ。』
『手段や方法じゃないんだ。
 自分の心の表現が芸術なんだ。』
抽象的過ぎる言葉だったし
芸術には全く関心がなかったが
少し近づいた気がしました。
少し、アートに興味を感じた瞬間でした。

この瞬間がなかったら
今ほど音楽や建築に興味を感じることはなかっただろうし
今の自分ではない自分になっていたと思います。
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