霊界物語でシオン山は「顕国の御玉」(うつしくにのみたま)があった場所として、第1巻第37章に初めて登場します。顕国の御玉は、「黄金水の玉」や「天の浮橋」と関係がある重要な宝玉です。
シオン山の山頂には広い高原があり、珍しい五色の花が咲き充ちて、美味なる果実が枝もたわわに実っていました。
この高原の中央に、高さも幅も50間(90メートル)ある方形の堅固な岩石が据えられていました。
これは天地剖判のとき、国祖・国常立尊が黄金の柱となって星を生み出したとき〔第1巻第20章〕、最初に現われた岩石です。
国祖が神業祈念のため、最初の一個を地球上にとどめ置き、これを地上の国魂として秘めおかれたのす。
天地剖判の初めより、一週間ごとに12柱の天人がこの山上に現われて、この岩石を中に置き、天男は左から、天女は右から回って、音楽を奏して舞曲を演じました。
そのとき、天人が来ている羽衣の袖によって岩石が磨かれて、自然に容積を減じ、今は中心の玉のみになっていました。直径三尺(約91センチ)の球形の玉です。地球に酷似しているこの玉を「顕国の御玉」と呼びます。
シオン山の意義は「浄行日域といって天男天女の常に来りて、音楽を奏し舞曲を演じて、遊楽する」という意味です。
〔以上、第1巻第37章「顕国の御玉」〕
さて、実在の場所でこのシオン山が相応する場所は、エルサレム旧市街にある「シオンの丘」だと思われます。
古代イスラエルの神殿が建っていたので「神殿の丘」とも呼ばれます。
神殿は昔破壊されましたが、その壁の一部が現在「嘆きの壁」と呼ばれ、ユダヤ教徒が祈る場所になっています。
またここにはイスラム教の「岩のドーム」が建っています。屋根が黄金のドームです。
「シオン」はエルサレムの代名詞にもなっていて、ユダヤ人の祖国回復運動である「シオニズム」の語源でもあります。
霊界物語ではシオン山は竜宮城の東北に位置してします〔第2巻第39章〕。
「顕国の御玉」が最初にあった場所であり〔第1巻第37〜38章〕、邪神との攻防戦で十六神将が任命された場所であり〔第2巻第1章〕、太白星の12個の玉を祭った場所です〔第2巻第39〜40章〕。
いろいろと重要な場所ですが、第1〜2巻と、第64巻上で舞台となるだけです。
【顕国の御玉】〔第1巻第37〜38章〕
●顕国の御玉が竜宮城に運ばれて「三重(みえ)の金殿(きんでん)」に納められた。
●顕国の御玉が竜宮城に到着したときに「黄金水(おうごんすい)」から12個の宝玉が生まれた(「黄金水の玉」と呼ぶ。
【シオン山の攻防戦】〔第2巻第1章〕
●シオン山は今日の地理上より見れば極めて小さい山だが、神界にては非常に高く秀でたる神嶺であり、神々の世界経綸の御神業の主要地点である。そのため魔軍は竜宮城と地の高天原を占領するために、まずシオン山に根拠を構えるのがよいと考え、シオン山を総攻撃した。
●大八州彦命(おおやしまひこのみこと)はシオン山防衛のため十六神将を任命した。また稚桜姫命(わかざくらひめのみこと)はシナイ山防衛のため八神将を任命した。
【太白星の玉を祭る宮殿】〔第2巻第39〜40章〕
●黄金水の12個の玉が魔神によって奪われた後、太白星の精霊・生代姫命(いくよひめのみこと)は、その代わりに、新たな12個の宝玉を地球に与える(「太白星の玉」と呼ぶ)。
●大八州彦命は、シオン山の山頂の「顕国の御玉」があった聖跡を中心に宮殿を造り、太白星の12個の玉を安置した。16の白木の宮を造り、12の宝玉を1つずつ御神体として祭り、残り4つの宮には鶴野姫(つるのひめ)、大森別(おおもりわけ)、生代姫命(いくよひめのみこと)、姫古曽(ひめこそ)の神を鎮祭した。他に楼門、広間など大小32棟を造り、合計48棟の壮大な宮殿となった。
●国祖はここに鎮祭している太白星の12個の玉を大地の各所に国魂として配置た。〔第3巻第1〜2章〕
大洪水のときの大地震で、シオン山は地の底に沈んでしまい、「竜宮海」と「瀬戸の海」(地中海東部)とが一つになりました。〔第7巻第49章〕
地中海は、大洪水以前にはもう少し東方にあり、シオン山で地中海を両分し、西側を「瀬戸の海」、東側を「竜宮海」と呼んでいました。〔第35巻第1章〕
「霊界物語スーパーメールマガジンから引用」
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