╋ 国祖 ╋ 「霊界物語を読み解くための100のキーワード」シリーズ
国祖(こくそ)とは、私たちの住む太陽系宇宙の祖神であり、
地上神界の主宰神である国常立尊(くにとこたちのみこと)のことです。
国常立命、国常立大神、などと呼ばれる場合もあります。
第1巻では国常立〜という名前で登場しますが、
第2巻以降では国治立〜(くにはるたち)という仮名で登場します。
妻神の名は豊雲野尊(とよくもぬのみこと)と言いますが、
やはり第2巻以降では、豊国姫命(とよくにひめのみこと)
という仮名で出てきます。〔第2巻総説〕
国祖は、八王大神・常世彦(やつおうだいじん・とこよひこ)
を始めとする邪神の陰謀によって、地上神界の主宰神の地位から
隠退する羽目になります。
第1巻から第4巻までは、国祖隠退に至るまでの経緯が記されており、
第4巻第45章「あゝ大変」で実際の隠退シーンが出てきます。
国祖・国常立尊は、聖地エルサレムから見て艮(うしとら)
(東北)の方角へ、妻神・豊雲野尊は坤(ひつじさる)(南西)
の方角へ隠退したため、「艮の金神」「坤の金神」と呼ばれる
ようになりました。
国祖は至正、至直、至厳の神です。
そのため多数の神々から蛇蝎(だかつ)(ヘビやサソリ)
の如く忌み嫌われて、ついには悪神(あくがみ)、
祟り神、悪鬼(あっき)の巨頭・艮の金神とまで
言われるようになりました。〔第4巻第43章〕
【艮の金神調伏の儀式】
古代から行われている風習の中に、
艮の金神が表に出て来ないようにするための呪術
となっている儀式が多数あります。
王仁三郎はこれを「艮の金神調伏(ちょうふく)の儀式」
と呼んでいます。
〔「随筆」『神霊界』大正9年(1920年)2月1日号〕
●元日に供える赤白の鏡餅は、艮の金神の骨と肉をあらわす。
●3月3日の雛祭りに食べるヨモギの草餅は、艮の金神の皮膚をあらわす。
●5月5日の菖蒲の節句に食べるチマキは、艮の金神の髪の毛をあらわす。
●7月7日の七夕に食べる素麺(そうめん)は、艮の金神の体の筋(すじ)をあらわす。
●9月9日の菊の節句に飲む菊の酒(菊の花を浸した日本酒)は、艮の金神の血液をあらわす。
●正月の飾り物である鞠(まり)は、艮の金神の頭、弓の的(まと)は目をあらわす。
●門松(かどまつ)は艮の金神の墓標。
●節分に「福は内、鬼は外」と豆を蒔くが、この鬼とは艮の金神のことで、その目をつぶすために豆を蒔く。
●節分のとき、鰯(いわし)の頭を柊(ひいらぎ)の小枝に刺して玄関に戸に挿すという風習があるが、鰯の頭は艮の金神の頭で、柊の葉のトゲで艮の金神の目を突く、という意味がある。
●注連縄(しめなわ)は、艮の金神が外に出て来ないようにするための結界。〔第4巻第45章〕
──これらの話は何かこじつけのようにも思えますが、
実際にこれらの風習の起源を調べてみると、
すべて魔除け・厄除けに関係があります。
その除けなくてはいけない疫病神が、
艮の金神=国祖国常立尊なのです。
国常立尊は正しい神ですが、しかし天則違反の体主霊従
と化している神や人間から見ると、悪神、祟り神となって
見えるわけです。
【大国常立尊と国常立尊】
国常立尊は、私たちが住む太陽系宇宙(小宇宙)
だけの祖神ですので、キリスト教でいうゴッドとは異なります。
ゴッドに相当する宇宙全体(大宇宙)の祖神を、
大国常立尊(おおくにとこたちのみこと)
(第2巻以降では大国治立〜)と呼びます。
大六合常立尊(おおくにとこたちのみこと)、
大六合常立大神、などと呼ぶ場合もあります。
〔第3巻第50章、第4巻第46章、第6巻第1章〕
【国祖再現】
国祖が艮に隠退してから長い長い歳月が経ち
(3千年とも35万年とも言われます)、
再び表に出る時がやって来ました。
明治25年(1892)節分のときから、丹波の綾部で
出口直(大本開祖)に艮の金神が神懸り
「三千世界一度に開く梅の花 艮の金神の世になりたぞよ」
という雄叫びを始めたのが国祖再現の初声(うぶごえ)です。
国祖隠退の際に、国祖が再び世に出るときには
天の大神が地に降りて国祖の神政成就のお手伝いをする、
という太古の神代の神約が交わされました〔第4巻第45章〕。
その神約は王仁三郎の出現によって実現されたのです。
王仁三郎は明治31年(1898)に高熊山で1週間の
霊的修行を行い、自分の使命を自覚しました。
翌年大本に入り、開祖を輔(たす)けて大本を発展させ、
雛形神業を行い、国祖の神政成就のお手伝いをしました。
もっとも「お手伝い」とは言っても、実際の活動量は、
王仁三郎の方がはるかに多かったことは言うまでもありません。
「霊界物語スーパーメールマガジンから引用」
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