2015年11月28日
医療用の下肢ロボットスーツ | 8疾患への承認(2015年11月)
キーワード
:HAL医療用 下肢ロボットスーツ
「 HAL 」(Hybrid Assistive Limb )
というと、
「 CYBERDYNE 」(サイバーダイン)
* CYBERDYNE株式会社
により
提供されている、
ロボットスーツとして、
認識されている方も
多いのではないかと思います。
ロボットリハビリテーションや、
歩行関連のリハビリテーションなどに
関心のある方は、
すでにご存知の方も、
いるのではないかと思いますが、
2015年11月25日に
厚生労働省から、
「
HAL医療用下肢タイプを承認しました」
出典
:厚生労働省ウェブサイト
報道発表資料(平成27年11月25日)
HAL医療用下肢タイプを承認しました
(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000105014.html)
2015年11月28日に利用
という報道発表が
公表されていました。
報道資料を見てみると、
「 HAL医療用下肢タイプ 」
は、
緩徐進行性の神経・筋疾患患者を対象に、
歩行機能改善を使用目的で、
8疾患を対象として
* 脊髄性筋萎縮症(SMA)
球脊髄性筋萎縮症(SBMA)
筋萎縮性側索硬化症(ALS)
シャルコー・マリー・トゥース病(CMT)
遠位型ミオパチー
封入体筋炎(IBM)
先天性ミオパチー
筋ジストロフィー
承認されているようです。
今回は、
下肢に装着するタイプの
ロボットスーツの話題でしたが、
個人的に
ロボットスーツの
今後の開発に期待することとして、
上肢(肩関節・肘関節- 屈曲・伸展・内外旋)や、
手関節(屈曲・伸展、橈屈・尺屈)、
手指(屈曲・伸展、内外転)などの運動の
練習も円滑にできるような、
ロボットスーツを期待していきたいと思います。
手指の複合的な運動を実現できるような、
リハビリ支援機器の開発のために、
考えられることとして
・生体電位(筋電位・神経電位)などの情報を
より細かく感知できるセンサーの存在
(筋肉などへの電気刺激を利用する場合)
・実現したい手指の動きを実現するために
刺激する筋肉の深さへの配慮、
各筋肉へ刺激タイミングなどの時間的な配慮など、
4次元的な視点を考慮
(ロボットによるアシストを利用する場合)
・より薄い素材を活用して、
手指の運動の妨げにならないように
複合運動を実現できる物理的な設計
(より学習を促進するために)
・実現したい手指の動きをコンピュータでモデル化し、
その差異を修正しながら、
電気刺激または、ロボットによるアシストを実行できる
プログラミング設計
(安全のために)
・手指の屈筋や伸筋群の筋緊張の状態や、
手指の関節可動域の状態に応じて、
刺激強度やアシストの速さ・力の強さなどを
自動調整できるプログラミング設計や、
関節の動きを物理的に制限できる機能
なども考えられるのではないかと
思います。
手指の複合的な運動を
支援できるようなロボットスーツの活用に
ついて考えてみると、
おそらく、
脳卒中後の運動麻痺や、
脊髄損傷による運動麻痺を
支援されている、
リハビリ関連職種の方が、
「 手指の運動療法に使えるような支援機器が
あったらいいなあ...」
と思うのではないかと思いますが、
運動麻痺に対する、
ニューロリハビリテーションなどの支援により、
運動麻痺が改善する根拠が少ない場合は、
複雑な手指の動きに対応出来るような
本格的な手指のリハビリ支援機器の
開発へ向けてためらってしまう
開発者や企業の方も
いるのではないかと思います。
上肢や手関節・手指の運動機能改善へ向けての
ロボットリハビリテーションに関連しそうな
話題を調べてみると、
上肢や手関節・手指の運動機能改善へ向けての
ロボットリハビリテーション関連の研究や
器具・機器なども
少ないながら散見はするので
今後の発展を、
期待したいと思います。
by リハビリ関連書籍のレビュー.blog
:日本のロボットリハビリテーションの現在
:ResearchKitとiPhoneアプリ開発 | 医学・リハビリ研究の可能性
︎ プロフィール | サイトポリシー・免責事項
︎ サイトマップ
︎ リハビリ関連書籍のレビュー.blog | TOPページ
︎ リハセラピストのためのアプリプログラミング講座
︎ ResearchKitとiPhoneアプリ開発 | 医学・リハビリ研究の可能性
︎ 医療・介護系の転職求人 特集(一覧)
タグ:トピックス
posted by RehaBookReview at 12:13
| トピックス