2015年05月09日
ResearchKitとiPhoneアプリ開発 | 医学・リハビリ研究の可能性
キーワード
:iPhone・Apple Watchアプリ ResearchKit HealthKit
研究 医学 リハビリテーション
Apple Watch
(アップルウォッチ、iWatch:アイウォッチ)
のことについて
知りたいと思ったので、
iTunes Storeの
Podcastの
Appleアップル社から配信されている
コンテンツの
「
Apple Keynotes(HD)」
:Apple Special Event,March 2015(HD) 2015年3月9日リリース
を視聴していると、
「 ResearchKit 」や「 HealthKit 」、
新発売の「 MacBook 」
などについてのリリース情報も、
発表されていることを知りました。
その中で、
医学研究などの、
ヘルスケア領域の
研究活動に活用されることが期待される
オープンソース(Open Source)の
「 ResearchKit 」というフレームワークのことが
気になりました。
「 ResearchKit 」と「 HealthKit 」は
連携するようであり、
すでに、
「 ResearchKit 」を活用した、
iOSアプリもリリースされていることも知りました。
「 ResearchKit 」を活用した
iOSアプリの一例としては、
Asthma Health by Mount Sinai
:Icahn School of Medicine at Mount Sinai
(マウントサイナイ病院・ワイルコーネル大学医学部)
Breast Cancer: Share the Journey study
:Sage Bionetworks, a Not-For-Profit Research Organization
Parkinson mPower study app
:Sage Bionetworks, a Not-For-Profit Research Organization
MyHeart Counts
:Stanford University
(スタンフォード大学)
などが、
英語版のアプリですが、
iOSアプリとしてすでに
リリースされているようです。
スマホの機能の
センサーの数々を応用して
アプリが作成されることで、
研究の幅が広がる可能性もあるのではないかと
思います。
すでに
iPhoneをはじめとした
スマホユーザーにとっては、
iPhoneには
どのようなセンサー機能があるかは、
日々利用する中で、
なんとなくわかる方も多いかとは
思いますが、
Appleアップル社から、
発表されている
「 ResearchKit Technical Overview 」
:Version 1.0(March 2015)
* 2015年5月9日時点では
PDFを無料で取得できました。
に、
iPhoneのセンサーと
各タスクとの関係性を表にして
説明されているので
各センサー機能と、各活動などの
関係を考える上では、
参考になるのではないかと思います。
理学療法士PTの視点では、
・歩行
・活動量など
作業療法士OTの視点では、
・認知機能(高次脳機能)
・活動範囲など
言語聴覚士STの視点では、
・認知機能(高次脳機能)
・言語の発語・発声(発話)
などとの関係性に関して、
iPhoneに現在備わっているセンサーの
機能を活用することで、
何かしらの経時的なデータをえられる可能性が
あるのではないかと思います。
研究者としては、
こういったデータの解析方法や、
ResearchKitを利用しながら
研究データをえられやすくするための
@ アプリ開発の能力、
または、
A iPhoneのセンサー機能と
医学的な研究などとの関連性を
結びつけられる能力
などの能力も
備えることができることで
研究デザインも
しやすくなるのではないかと思います。
研究者の方にとっては、
データ収集の切り口の幅が広がり、
大量かつ定量的なデータを
えられる可能性があることによって、
・スマホセンサーなどからえられる情報の
ピットフォール(落とし穴・見逃しなど)の把握
・そのデータが何を意味しているのか把握するための
統計の基礎的な知識
・大量データを集計する際に
各統計解析手法の適正や、
ピットフォール(落とし穴・見逃しなど)の把握
など
スマホの機能を始め、
統計的な知識を駆使しながら解釈する能力も
あることで
より考察を深めやすくなるのではないかと思います。
ただ、
「 ResearchKit 」を利用して
アプリ開発されたアプリを利用して、
そのデータを
情報提供するかは、
プライバシーの情報ということもあり、
利用する方が研究に参加するかどうかを
決めるように
設計されているようですので、
* 2015年5月9日時点
多くの方が、
自ら使いたいと思える、
使う側にとっても有益と感じられるような
アプリを開発できることも必要ではないかと感じます。
現在の
スマホ(スマートフォーン)端末には、
大きく分けると
iOS(iOS)とAndoroidなどの、
違いもあるため
どこまで、
iPhone(iOS端末)を活用する
「 ResarchKit 」が、
どれほど広がるのかはわからない点や、
「 ResarchKit 」を利用した
アプリが普及する中で、
どれだけの方が、
自分のプライバシーのデータを
医学研究などの発展のために
世の中に共有したいと思うのかは
現時点では未知数ではないかと思います。
また、
現在自分で確認できた範囲の
「 ResarchKit 」を活用した
iOSアプリでは、
まだ、Apple Watchに対応した
ことが明記されている
アプリは見つかりませんでしたが、
将来的には、
iPhoneアプリと連携しながら
作動する
腕時計型のウェアラブル端末の
Apple Watchとの
連携(WatchKit AppとWatchKit Extension)の中から
えられるであろう情報も
活用されてくるのではないかと思います。
今後どれだけ
iPhoneユーザーをはじめとした
方々に
Apple Watchが受け入れられてくるのか、
経過が楽しみです。
また、
スマホやApple Watchなどのアプリ開発のできる
プログラマー・エンジニアの方や、
医療従事者をはじめとした専門職の方々が
お互いの専門性を活かしながら
共同することで
今後新たな
アプリが開発されてくることも
少し期待していきたいと思います。
そして、
長期的な視点としては、
新たな建設的な発見がえられることを期待
したいと思います。
「 ResarchKit 」 や
関連アプリについて調べていく中で、
「 ResarchKit 」については
なんとなく、どのような
フレームワークなのかは、
全体像がつかめてきたのですが、
具体的にはどのようにして、
「 ResarchKit 」 を利用することができるのか、
疑問に思ったので、
iOSやMac OS向けのアプリ開発環境の
Xcodeを
統合開発環境Xcode(Mac OS向け)
起動して調べてみましたが、
よくわかりませんでした。
そこで
Appleの日本語の公式サイトページなどで
調べてみると、
「 ResearchKit for Developers 」
という英語のページに
たどりつきました。
現時点でわかったこととしては、
ソフトウェア開発プロジェクト
のための共有ウェブサービスの
「 GitHub(ギットハブ) 」のサイトで
「 Researchkit 」の
フレームワークを
入手することができるようです。
* 2015年5月9日確認時点では、
Appleの公式サイトからも
GitHubの「 ResearchKit/ResearchKit 」
のページにリンクが貼られていました。
その後、
入手した「 ResearchKit 」 を
Xcodeで自分の作成したiOSアプリのプロジェクトに
「 ResearchKit.xcodeproj」を
ドラッグするようです。
* 2015年5月9日確認時点
その他の手順の詳細は、
GitHub内の
タイトル:「ResearchKit/ResearchKit」
などもご参照ください。
まだ、
オープンソース(Open Source)の
「 ResearchKit 」
について、
知らない研究者のや、
ご関心のある方などがいましたら、
一度調べてみてください。
「
Apple Keynotes(HD)」
:Apple Special Event,March 2015(HD) 2015年3月9日リリース
の映像を見るだけでも、
英語で何を言っているかわからなくても
概略はつかめるのではないかと思います。
必要に応じて
参照してみてください。
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